Sunday, July 20, 2008

「芸術起業論」(村上隆)

ここ2ヶ月、自分でも驚くくらいの冊数読んでいたものの、なかなかupdateできないまま月日だけ流れてしまいました。その頃、自分が何を読んでいたとか、感じていたとか。ここ見れば振り返ることもできるし、後々そこから学ぶこともできる。 で、ちょっと反省しつつ、思い出す限り今日はUpdateしようともくろみ中。・・・しかし、何読んだんだっけ、私??(苦笑

比較的最近読んだ一冊、「芸術起業論」。著名アーティスト・村上隆さんの自叙伝的一冊。

LVとのコラボや六本木ヒルズで有名、それ以前だとオタク文化を世界に広げた国際アーティストとして有名な村上さん。今や一億円という金額で落札される彼の作品(06年サザビー)、当初は日本においては全く評価されない完全逆輸入の人であったこと、必ずしも順風な人生ではなかったことを吐露されています。

というのも、この中で彼自身も言っているように、彼の芸術に対する向き合い方が、かなり日本のそれとは違うからなのでしょう。芸術(=アート)でご飯を食べることができない、っていうのは、結構暗黙の了解で、逆に「お金」のことを言うのはどこか非難されそうな業界。私が長いこと在籍していた(!?)Ballet業界も同様だったなぁなんてふと思い返しました。。。ダンサーになるなら、アルバイト生活。引退したらスクールの先生。よほどの才能があって、海外に行かない限り、踊ることだけを考える時間なんて持てない。そんな現実を中学生の時には肌で感じていたっけ・・・(才能ある人はその時点でみーんな世界に行っちゃったので。w) まぁ、今では、熊川哲也君のような存在があるから、一部のダンサーはアルバイトなしで生きていけるようだけど・・・、ああ、これもまた海外輸入だね。。。

しかし、そういう状況をこれからも続けるべきなのか否か。

そういえば・・・広告カメラマンと話をした時に言われたことがふと過ぎります。
「引退したら、自分の好きな写真をとって、展覧会をしたいんだよね。今は、クライアントがいるから満足させる写真をとらなきゃいけない。そこにアートを持ち込んだらダメというか、それは仕事じゃないよね」。

芸術ってなんだろう?

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