Tuesday, January 28, 2014

main(手)

彼の手が好きだった。

一緒に街を歩いている時、信号が点滅して一緒に渡ろうと彼の手が私を探していた時。エスカレータで私を支えるように彼の手をそえてくれた時。海を見たいとわがままいった私をつれて、崖っぷちにのぼるのに彼が手を差し伸べてくれた時。開かない瓶を開けてくれた時。いつもいつも、私は彼の手が大好きだった。

手は温かい。
その手に導かれている、守られていると思えるって、幸せなことだと思う。

昨年、パリでみつけたこのお皿。温かい手が私の生命を支えてくれている。
私の理想。

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