Sunday, January 12, 2014

「見えない糸」(ローラ シュロフ著)

誰にでも「運命の人」はいるのだと思う。

その人との間には「見えない糸」っていうものがあって、"偶然"ではなくって"必然"であったって感じられる、何か引き寄せられるものがあるからこそ、ともに共有する時間があったのではのではないか、いや与えられたのではないか、と思うのです。それは、自分にとって必要な時間だった。そう思えるような関係性、自分の人生に深みを与えてくれたのだと思えるなら、素敵な時間だったんだよね。そう信じたい。

なんて、この本を読みながら今の自分を振返ってみました。

若輩ものの私ながら、大きな出会いがあって別れがあった10年だったな、と。仕事限定なら、もうすこし膨らむけれど、私の仕事とプライベート双方で影響を与えてくれた人、そう思ったらきっと2人。そして、感謝の言葉しかない2人。残念ながら、ローラのように今の私の傍にはいないけれど、彼らと過ごした日々が私に残したチップスは大きいのだと思う。それは否定したくないと思ってる。いや確実にいたのだから。

モーリスが教えてくれた「茶色い紙袋」の意味。私もまた、ローラ同様に一生忘れない。人は残念なことに、自分が生きている世界が全て...いや、それが「普通」だと思ってしまう傾向があって、その基準で判断してしまう(だって意識ないというか、実感することがないのだもの)。でも、それはやっぱり自分と相手の関係を狭めてしまうこと。悲しいよね。だからこそ、教えてもらった「紙袋」の意味は忘れたくないと思うし、忘れないと決意したい。

涙もろくなったのかもしれませんが、朝から号泣な一冊。
誰かを信じる気持ち、奇跡を実感させてくれる良著。おすすめです。

No comments: