リベラルアーツとは「自分を縛る固定観念や無意識的な規範から自由になるための思考手段(武器)」であると著者は定義されています。この言葉の具体的な意味として、ビジネスの場でよく言われている「常識を疑う」態度でなく「見送っていい常識」と「疑うべき常識」を見極める為のレンズ(メガネ?)を持つということとであるとも。とても理解しやすい解説だと思いました。
人は知らぬ間に固定観念に囚われ、視野が狭く深くなっていくとふとした時に気づきます。いや、平時では気付くことは少ないかもしれないけれど、有事では気付く。VUCAな世界の到来、コロナによってそもそもの常識が常識でないことを知った私たちにとって、機会はもっともっと増えていくのではないでしょうか。
そんな揺らぐ時代に自立するためということでこの本の中では、多くの対談及び事例が紹介されていましたが、その内の一人、ライフネット生命の創業者でもある出口治明氏の言葉がとても心に残りました。
リベラルアーツ。今一度意識しながら学びたくなる一冊でした。お薦めです。
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