Sunday, April 24, 2022

スコットランド国立美術館 -THE GREATS 美の巨匠たち

 "山場はどこだったのだろう?"とふと考えてしまう展示だったので、ちょっと残念に感じてしまった展覧会。いや、素晴らしい作品はいっぱい来日しているのだけれど、時代ごとに並べて延々と画家のキャプションがついていたのが気になったかなぁ....満足度としてはちょっと残念な感じでした(個人的感想です)。

ベラスケスの『卵料理をする老婆』とかね、すごく好きなんです。これ描いた数年後にスペインハプスブルグの首席画家になっちゃう人が数年前はこんなの描いていたわけですよ。マドリッド人じゃなく、この人やっぱりセビリア出身だなーって思うわけです。セビリアといえば、フラメンコ発祥だったりジプシーなところでしょう。いいよね、この土臭いというか泥臭い描きっぷり。イタリアバロックとはえらい違いだよね。だからそのコントラストとか同じくバロックを紹介しているのだから対比させたらよかったのになー。

そうそう、ベロッキオも1枚きていました。ダヴィンチのお師匠さん。ちょー正しいルネサンスで、マリアが美しい!若い!あと、ルーベンスもいたし、エルグレコもいた。ミレイやゴーガン(いつから"ゴーギャン"表記じゃなくなった?)、ドガにモネ。いやはや、色々持っていますわね、って。でも、やっぱり、、、プレゼンが気になるんだよなぁ、もったいないなぁ(しつこいけど、個人的感想です)。

でもね、別の視点で考えてみたら...六本木で開催中の「メトロポリタン美術館展 」、只今札幌にいる「ドレスデン国立古典絵画館 」とかと合わせたら今、日本にはやばいくらいの作品がいっぱい来日しているんだよね。簡単に観に行けない状況が続いているし、これはやっぱり観ておくべきだと私は思います。二年前に行くつもりだった『エルミタージュ』に行くのは、もうしばし無理だって思うから余計にね。

会期は7/3まで。始まったばかりです。ご興味ある方は是非。
https://greats2022.jp/

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