Sunday, October 11, 2020

「L'Arabe du futur(未来のアラブ人)」

シリア人の父親とフランス人の母親に生まれた著者(リアド・サトゥフ)が幼い頃のアラブの暮らしの記憶を描いた漫画。フランスでは200万部を超えるベストセラー。彼はカダフィに崇拝する父親の仕事の都合で幼少時代にリビア、シリア、フランスに渡り歩いたそう。これはその時の記録...日本的に言えば"ちびまる子ちゃん"的な記録漫画と言えばわかりやすいかも。友人に勧められて読んでみました。

感想。淡々と描写されるストーリーはじわじわと恐ろしくなりました。あくまで子供視点だからと思ったとしてもやっぱり怖い...というか"残酷"って感じることも多くって。でもそれは彼の罪ではなく、環境だからこその事実描写。もう少しいうなら、真実かどうかもわからないよね。だって、彼は子供だったんだから、そう見えていたけれど違ったのかもしれない。でも彼にとってはリアルだった、、、ってことなのかな。

まだ消化されていないけど。今回、この本に出会えてよかった。どうやら全6巻あるらしくまだ日本では2巻までで(3巻が11月に出るらしい)、ゆっくりと一緒に成長してみたいと思う。当時の自身と絶妙な距離感の大人になった著者に感謝。それが〝未来のアラブ人〟なのかはわからないけれど....。はぁ、世界は広い。
 

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