Tuesday, September 20, 2022

「Immersive Museum」


没入型アートというとこの数年世界的にも流行りですよね。私が一番最初に体験したのは、2018年4月にParisでオープンした「L'Atelier des Lumières (https://www.atelier-lumieres.com/)」 でしょうか。いつもお世話になるアパートメントの近所にあるので、渡仏すると一度はお邪魔するお気に入りのスポットです。広い空間の中、壮大な音楽に合わせてみられる映像の数々。テーマによって全然違う姿や発見があって面白い。

ということで今回、日本初と銘打っている没入型体験ミュージアム「Immersive Museum- "印象派"IMPRESSIONISM」にお誘いいただきお邪魔してきました。日本人が大好きな印象派をどう解釈して映像化しているのかも気になったしね。
で...感想。

まずはすごい人気なんだな、ってことに驚き。決して安くないだろう入館料だというのに事前予約で全て売り切れ。当日券は夜遅めの回じゃないとダメらしくて私が伺った時間でもお断りされる方々も。次に連休だったからなのかな、お子様連れが多かったのもびっくり。とはいえ、かわいそうに飽きていて走り回ってたけどねぇ...。同じように客層でいうと、写真が撮りたくてきたのだろう女子の多さにもびっくり。映像みないでスマホのぞいていたからきっとソーシャルでもupしているのでしょうか?本当すごいエネルギーですよね、彼女たち(笑。
さて....真面目に感想。
色々なシーンをまるで紙芝居のように映像を転換させていくっていうのは面白い切り口だと思いました。入場と同時にいただけるパンフレットを見ながら復習しましたが、美術館に入っていく人々の映像から展覧会へのナビゲーション、画家たちの技法を紹介している映像や二次元表現を三次元表現にして絵画の中に導かれるものとか、最後のまとめとして画家たちの肖像画を紹介していくとか、、、とても日本的だなと思いました。他国だったらどこから始めってどこで終わるかなんてよくわからないスタイルだからね。
あと、ソファがきちんと用意されているのも興味深いな、って思ったかな。カップルシート的なイメージなのかしら?
ともあれ、日本的解釈がこうなるってことを観察できたことも興味深かったです。
ただ個人的好みを言えば、もっと全体的に暗い方が没入できるだろうなーって思ったし、ソファを用意して寝っ転がってというなら天井含めてマッピングあったほうが楽しめる気がしました。子供たちも多かったから退屈で走り回ったりしてる姿が視界に入ったり、音楽がちょっとアンビエントな感じだから、どうしても現実に連れ戻されてしまう。ここら辺がもったいないな、と。まー、初の試みでもあるし、次回に期待したいところです。
どちらにせよ、最後の最後の仕掛け絵画やお土産売り場のラインナップ含めて楽しめました。

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