Wednesday, June 22, 2016

「奥村雄樹による高橋尚愛」展

入館するとまず映像作品から観ることを促されます。この映像のpowerが破壊的に素晴らしい、一気にこの展覧会の意図を直球で訴えてくるのです。

勉強不足ながら私はこの両アーティストを知りませんでしたが、高橋尚愛に扮してインタビューに応える奥村氏の言葉。本人ではないはずなのに本人以上になっているというか、"演ずる"のではなくおそらくここに至るまでの二人のアーティストの対話の中から新たな"言葉や世界"が生まれてきた瞬間を感じるというか、なにより映像の中にでてきた言葉、"過去の記録ではなく未来の記録があってもいい"という意の力、ついつい映像を繰り返し観てしまいました。この映像を観て感じるだけでここにきた甲斐があったな〜。

帰宅して、入館時にいただいたパンフを改めて読んでみると、あの場で感じた何かと、アーティストの狙いというか伝達したかったことっていうのがどこかでクロスしている気がして、妙に嬉しくなった私。期間中にもう一度、観に行ってみようと思います。

久しぶりに頭殴られた感じ、かなりオススメです。

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「自分のことを抱きしめよう。自己を他者として愛してみよう」
(奥村雄樹氏の解釈による高橋尚愛の言葉)
http://www.maisonhermes.jp/ginza/gallery/archives/54369/

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