Wednesday, January 06, 2016

Mindfulness

大好きなartの世界と心理が結びついた一冊。秋からどっぷりつかった"Caspar David Friedrich"が登場していて、運命かと思った。きっと今これを手に取るべき時だったんだね。

著者は臨床心理の立場で多くの著書を出しているアンドレ氏。今回この本を閲読しながら、art分野との連携でこんな本を出版できることにとても驚きました。やっぱりartって欧米や欧州では教養のひとつであって自分の傍にあるんだな〜。そしてその分野からのart解釈の仕方がとっても面白い。そういう見方もできるんだって...。

国や文化によって自己評価の尊重のしかたは違っていて、自己紹介で英国人はアメリカンに対して「自慢話」だと非難し、逆にアメリカンは「偽善的」と非難してきました。フランスのストラスブールでは成功や自分について話さないのが美徳であって、マルセイユでは「ほらを吹く」ことが認められている。そう、自己評価の許容のしかたはそれぞれの国で違っていて、長短と文化性を知らなきゃって思うんですよね。だから故、感じ方もそう。文化が違えば全く違う解釈が産まれるんです。

この本からは、artを切口に心理を読み解きつつ仏教の世界を再認しました。呼吸。未だに自分のものにできていません。今年の課題。

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