Thursday, January 14, 2016

"フェルメールとレンブラント〜17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち"

21世紀の現在でもオランダ人気質というと"質素で現実主義"なんて言われますが(あくまでも日本人の勤勉、お辞儀、眼鏡みたいなステレオタイプ話です)、やっぱりアートってそういった国民気質がいまだにしっかり出てるんだよな〜ってしみじみ思う。

今回、日本にやってきている作品が描かれていた17世紀。オランダはプロテスタントへの移行によって宗教画が減った結果としてよりリアルな世界への追求がすすみ、結果として世俗的なものや風景画を好んで描くようになったのだってことが展示を観ながらも理解するのは容易(だからフェルメールなんて人がいる)。だけど一方でイタリアではこの頃まだ宗教画まっさかりでキリストや聖人たちに金の輪っかを描いているんだよな〜って(いつも呟いていますが、俺ってカッコいいだろ的ポーズをとっているキリストとか)思ったりすると、ほーら某イタリアオヤジ的な媒体とか頭を過るのです。なんかカワイイよね(苦笑。

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さて今回の展覧会。

オランダ美術の特徴を非常に理解しやすく風景画や静物画、肖像画ジャンルをほぼ網羅していました。写実性やシンボル描写を確認できる作品も多く、展覧会タイトルはさておき十分楽しめる内容だと思います。とはいえ、個人的に気になった2点。
①作品リスト配布がない(HPからDLしろだそうです。だけどスマホを観ながらだと注意されます)
②(これは勝手な意見ながら)作品説明が何気に"ポイントってそこか?"っていうのが多かったこと。ま、自分の解釈との違いを楽しむっていうのもそれはまたそれで面白いものってことで。

本日始まったばかりです。是非足をお運びあれ。
http://www.tbs.co.jp/vermeer2016/tokyo/

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