Saturday, March 10, 2007

Musee d'Orsay(オルセー美術館展)

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ゴッホに会ってきました。

ちょうど昨年の今頃、ParisのOrsayで会ったその作品との再会は、Tokyoです。なんだかちょっと不思議な感じ。同じ作品であっても、展示されている場所や空気感でこんなにも変わるものなのだなぁと今更ながらに感じてしまいます。

Tokyoで美術館に行くと、いつも驚かされます。私が長いこと暮らした札幌はどんなに人気な作品がきても、長蛇の列になることはありませんでした(田舎だということはありますが)。でも、ここは違う。それだけ文化的な欲求が異なるのでしょうね。とはいえ、私はやっぱりゆっくり作品と向かい合いたいワガママ女なので、美術館に訪れる時間は、朝一番か閉館2時間前と決めています。特に閉館前は狙いめ。入室が終わる30分前に最初の作品に戻ると、もう誰もいない。作品を独り占めできるのですから。なんて贅沢な時間でしょうか(笑。


さて、本日も閉館1時間45分前に上野に到着。予想通りの大盛況。一作品の前に進むまで、ほぼ3〜4分必要、オーディオサービスの人がいると5分は確約です(私もですが)。てことで、前半戦は、おもいっきり飛ばして、前進・前進。絵画だけではなく、写真や装飾陶器(なぜか空いている)を中心に観ながら、その時を待ちました。ラスト30分。時計を観ながら、お客さんに逆流しながら、待ちこがれたその時間。ゴッホやモネ、ゴーガンを独り占めです。彼らに向かいながらの再会。
やはり作品のエネルギーが違います。

偉大な作品に出会うといつも思います。私たちは「観ているつもりで、彼らに観られている」のはないかと。その証拠に美術館に行くと、疲れませんか?私はどうにも彼らにエネルギーを吸い取られている気がしてならないのです。特に女性が描かれた作品。描かれてから200年たつ作品であっても、彼女達は生き生きしている。そして向かい合うと、どこか勝負している気がするのです。「私綺麗でしょ?」って言われているような感じ、私は負けないぞって感じ(苦笑。

今月末に、レオナルドの「受胎告知」が「モナリザ」(1974年に初上陸)同様に上野にやってくるそうです。私にとっては、かれこれ12年前にフィレンツェで出会ったその作品に、長い時間を経て再会できるとは、なんとも喜びを感じずにはいられません。そして、世界中の人の眼差しとエネルギーを吸収したその作品は、さらに力を得ているに違いありません。

3月20日、Tokyoにやってきます。さ、私もエネルギーつけておかなきゃ!!

1 comment:

Anonymous said...

そうか!閉館30分前か!さすが目の付け所がちがーーう。今度利用します~