Tuesday, October 16, 2007

「午前4時、東京で会いますか?」


「日本に暮らし、完璧(かんぺき)な日本語を話すフランス人のあなた。一六年前に祖国を離れ、フランス語で小説を書くようになった中国人の私」。やりとりは、シャンサさんから呼びかける形で始まりました。


お互いに全く異なる文化に飛びこみ、葛藤し、やがて同化していく。その苦悩の日々を詩を読むような美しい言葉やリズムで伝えあうこの書簡。ああ、これが原書であるフランス語で理解することができたら、もっともっと素晴らしく美しいのでしょう。いまさらながらにフランス語に挫折した自分を切なく思います。


昨今、異国文化にある意味どっぷりはまっている私。文化や宗教の違い、理解できない溝を感じつつ、それでも理解することに努めてきたこの数年。彼らと私の違いは何なのでしょうか?私が日本人であり、それ以上でもそれ以下にもならない理由とは何なのでしょうか。彼らは、語ります。ともに訪れた瞬間に「親近感を感じた」。親近感。。。。私は?努力?


異文化に身をはなち、豊かに生きている二人は素敵です。ここに新たな異文化交流の形をみたような気がしました。二人のもつ生い立ちや背景も素敵。


午前4時、ぜひあなたも東京で会いましょう。

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