Friday, December 31, 2010

2010年、移動総数7万5千マイル

2010年も残り2時間。今年の私は”自由人”と名乗りつつ、昨年の今の段階では思いもよらないままにフリーな時間を過ごした一年でした。

それはきっと世間的には「大丈夫か?」と言われそうなくらいの危なっかしい状態でもあったのは事実なのだけど、自分としては振り返ってみて本当に満足度が高い時間だったな~、と。そして何よりも、多くの人が望んでいても実際に体験できる人は、ひとつかみなんだろうなって思えるくらい無鉄砲でありながらも充実した時間でもあったから、それを体感できた私は幸せものだと、満足な気持ちで年を越せるなって思ってます。

もちろん。

この1年。いいことばかりだったわけでもないし、人生として学ぶことが本当に多い試練ばかりだったし、時にネガティブな思いにつぶされそうになったこともあったけれど、その一方でそんな私を支えてくれた人との時間を過ごせたことや、彼らにかけていただいた言葉ひとつひとつにこれまで以上に感謝できる気持ちをもてたから、きっと私は幸せなのだと思うのです。そして、何よりもそんな様々な事象を通して、色々学べた機会を得たことはかけがえないものであって、私はこうして前を向いていれる。何一つ、無駄じゃなかったし後悔してないと胸張って言える自分が誇らしくもあり・・・。

2010年は旅したいって思っていたけど、結局実際旅立てたのは、香港・パリ・サンフランシスコのみでした。でも、その一つ一つは、とても思い出深いものであり、これまた意味あるものだったから、よかったのだと思う。

特に初めての渡航となり、後輩ちゃんであるHチャンにとてもお世話になったサンフランシスコは、自分にとってもとても価値ある時間になったな~、と・・・。たぶんそこがまた私にとってのひとつの分岐点。風の流れをより感じることができる機会になったように思います。なんだかうまくいえないけれど、その前後は私の周りでもすごく色々なことが動いていて、”ナゼこのタイミングで私は東京になぜいれないの?”なんて自問自答もしたのは確かだけど、やっぱりそれも必然だったのでしょう。今はそんな風に思うような機会でもありました。それはきっと、天使の導きだったのだろうね。

さて。

来年2011年。私にとってはまた動きある幕開けとなりそうな予感です。一年の充電期間は、私に色々なことを教えてくれました。少しだけまた強く大きくなれた気がします。友人たちにいつも笑われるけど、私はこれからもこう言い続けたい、って思います。

「大丈夫、私は神様に愛されているから」。

来年も引き続きよろしくお願いいたします。皆様よい年をお迎えあれ。

with all my love,

Miyu

Thursday, December 30, 2010

皺を恐れず、思い切り笑える女へ

帰省前の空港ラウンジで、恒例のHanako連載の松本千登世さんのコラムを読みました。テーマは、「笑う女」。

幸いなことに、私はめちゃ日本的な細めな目鼻立ちなので、あまり目元の皺とかに気を使うことなく生きていますが、うらやましいくらいぱっちりな目をもつ先輩たちと会うと、「皺が最近すごく気になる」なんてことをよく聞く年齢になってきました。年齢って残酷ですよね・・・(笑)。

なんて思っていた一方での今回のテーマの「笑う女」のコラム内容は、ちょっと逆説的。
「キレイな皺がある人をみると、この人はいままでどれだけ笑ってきたんだろう?、と思ってしまう」と書かれた一文には、なんだか美しくて幸せそうな姿の女性がそこにいる、と考えさせられました。

そんなふうに思うと、私はくしゃくしゃに笑う男性の笑い皺が好きかも、なんて思いました。過日つぶやいていた大好きな大沢たかおさんのくっしゃくしゃな笑顔は、目元が皺だらけになっているけど全くいやだと思わないもんな~。逆になんか嘘ない気がして安心する。ん・・・、そうだ!リアル世界でもそうかもぉ?(笑

私もこれまで以上にいっぱい笑って、美しき皺を恐れず作るぞ。

お水の神様にご挨拶。

ただいま最後の大掃除中、午後には札幌帰省でございます。

昨夜はスーツケースに夏物の衣類と靴を延々と詰め込みなおしたので、朝一番で宅急便へ。来年早々にはお引っ越し(♪)なので、少しでも身軽にしたいし、荷物減らし中。そんなこんなで掃除もどこまでしたらいいかな、と悩みつつも、これも年中行事だしと掃除、掃除!!いや〜、しかし十年近く暮らしたこのお部屋もあと数週間だな〜と、感慨深い。いやぁ、この部屋で本当に色々なことがあった(爆。

廃棄物の準備に、購入物のチェック。
札幌から戻り次第、事務的手続き含めてまた忙しくなりそうです!!

うん、なんとなく風が吹いてきたぞ!!

Wednesday, December 29, 2010

2010年 踊り納め

今日は私にとって、年内の踊り納め日でございました。

今年は自由な時間が多かったので、当初はもっとレッスンに通えると思っていたものの、骨折(手だったけど)を機に、痛みから足が遠のいてしまってようやく晩秋に復活。特に今月は、スペース時間も多分にあったので真面目(笑)に通わさせていただきました。先生に、「久しぶりじゃないの?」と言われたこともあるけど...(爆爆)。

というわけで、踊り納めの本日。どうやら一つ前のクラスが特別講師設定だったらしく60名近い参加者がいた模様。それをうけての私のクラス(初中級)は、16名くらいだったのでしょうか。だからこそ私にとっては、逆にとってもありがたい〆の時間となりました。やっぱりレッスンにいったからには、集中したいし思いきり動きたいんですよね。w

レッスンスタート時には初めての先生だったので、正直最初の振り渡しは戸惑いましたが、けっこう自分と相性がいいタイプの方だったので最後は気持ちよくジャンプで締めることができました。そうして、跳びながら感じた...いや改めて思い出した言葉。

"レッスンを1日休むと自分に、2日休むと仲間に、3日休むとお客さんに分かる"
子供時代に、あるバレリーナの言葉として幾度となく聞かされた言葉ですが、今日は身体で感じました。本当に自分で言うのもなんですが、今日のジャンプは違いました。鏡を通して見える自分の跳んでいる姿の身体のライン、久しぶりに踊っているって思えたもの。

身体は嘘をつきません。継続して通うってやっぱり疲れている自分との戦いの中での決断なのだけど、それを乗り越えた時の変化や自分と出会う事ができる喜びというのも、忘れてはいけない真実なのでしょう。

来年も鏡の中の自分と向き合おう。

Tuesday, December 28, 2010

Ostrea@赤坂見附

友人V子とKちゃんとの納会に行ってきました。3人とも泡好きなので、会うときはいつもバブルを選択。"ボトルを開けよう"というと引かれることも多いけど、このメンバーなら安心です。w

さて今宵は、V子のリクエストによって、オイスターバーに決定。Kちゃんが牡蠣が苦手なんてことも聞いたのでちょっと心配になったものの、その他のメニューもあるからと、なにげに合わせていただいていざオイスタータイム。いや〜、幸せだ!!北海道出身としては、やっぱり厚岸産のミルキーな味わいが好みではありますが、今日の一番は宮城県の「奥松島 長石牡蠣」。あまりに気に入って、3度もおかわりしちゃった(笑。

満足度高しな夜。
V子&Kちゃん、来年またご一緒しましょう!!

年末だというのに。

私はフル稼働。
だって、私の目の前に広がる現実って、これなのよ...(涙。

ああ、電気生活。

Monday, December 27, 2010

JIN-仁-

子供時代、自己紹介や卒業文集等で、好きなタレントやら歌手を書けと言われるといつも困っていた子供でした。

4歳上の姉はアイドル歌手のおっかけしていたり、全ての歌番組を録画していたりしたものの、私は皆無の経験。どちらかといえばバレエに傾倒していたからクラシック一辺倒だったというのも大きいのだろうけど...
アイドル全盛期に青春時代を過ごしていたのだけどね〜(苦笑)。

そんな私ですが、唯一ずっと好きだと言い続けているのが「大沢たかお」さん。北海道時代にお世話になった携帯会社のキャラクターに選ばせていただいたことによって、周囲から職権乱用疑惑がでてしまいましたが(爆)一緒にお仕事させていただく機会をえた折に、お人柄にふれることができ増々ワクワクしたな〜。いや、ますます好きだな〜って感じ。本当に周囲の空気が美しい人だったな〜っていう印象。

さて。今日と明日は彼のドラマ「JIN-仁-」一挙放映。
堪能しよう。

「人生を無理なく変えていく「シフト」の法則」(ピーター アーネル 著)

自分自身をブランド化する、ということがテーマの一冊とあって、即効購入。"パーソナルブランディング"については、長いスパンでの自分の大きなターゲット設定としているので、書かれているものについては全て目を通したいな...と。

ということで、読んでみましたが。。。

ううんと、ある程度は参考になったし、なるほど多くの企業のブランディングをてがけてきたアイデア満載な人なのであろう、ということはよく理解できました。とはいえ、大きな発見があったかといえばそうでもなく(爆)。コピーワークが上手なのはよく理解できたし(翻訳が素晴らしいのか?)、言っていることはとても全う。しかし、サプライズ的なものは正直なかったな〜。残念。

気に入ったワード。ちょっと今後使ってみよう(笑。
「ヘリウムでいこう!」

Sunday, December 26, 2010

ハビエル・マリスカル

昨夜は友人Mさん主催のクリスマスパーティ&ワイン会に行って参りました。思えば、今年はクリスマスとか忘年会らしき会には一度も参加してない(それが何かに属してないってことやねん。鎖国ってことっす)ので、久しぶりの会。ちょっとだけ季節行事に参加している感って、気持ち上がるよね(笑)。

さて、ドレスコードがキラキラ着用で1000円程度のプレゼント持参というこの会。Mさんが開催する会はいつもお料理もワインもふんだんに振る舞われるので、逆に大丈夫?なんて思ってしまうのですが、今回の会もまた充分楽しませていただく会となりました。いや〜、マグナムががんがんとあけられたゴージャス気分でしたが、本当に美味しかったし楽しかった。お誘いいただいたMさんに感謝です。プラス、今回ご一緒してくれた友人4名も、実はそれぞれ初対面ではありましたが、みんな普通に打ち解けて楽しんでくれたようなのでよかった。こういう出会いもまたいいよね。

てことで。

ちょっとだけまたもアート話題。
開催されたこのお店の壁には、ハビエル・マリスカルのイラストが描かれていました。ハビエルといえば、バルセロナオリンピックのキャラクター・個ビー君の生みの親として有名ですよね。バルセロナか〜、ガウディも見てみたいし、行っておきたいな〜。。。

「イチロー勝利への10カ条」(山本益博 著)

事務所から再び借りてきたマスヒロさん本。今年11月に発売された比較的新しい一冊(なにせ事務所本は古いのが多い...爆)です。

マスヒロさんがイチロー贔屓であることは、彼とお仕事をしているとよくわかります。なにせ彼のエピソードに多分にでてくるのですもの(笑)。料理評論家として著名なマスヒロさんですが、お話をうかがっていると彼の興味は料理というよりも、「職人気質の方なんだろうなっ」と何度も感じたな〜。だからきっと、イチロー好きなんだろなっていう意味で、この本を書かれたっていうことも合点がいきます。

さて、ということでマスヒロさん曰くのイチロー10ヶ条とは...

●やっていることにはすべて理由がある。
●何より準備が大切。
●毎日の仕事の再点検を怠らない。
●道具を知り、使いこなす。
●すべては小さな積み重ねから。
●ことあるごとに基本を見直す。
●他人の評価より、自分の評価。
●失敗から多くを学ぶ。
●目標を高く掲げ、結果を出す。
●完璧を目指して、最善を尽くす。

いたって当たり前のことばかりなのだけど、実はそれを継続できる人はなかなかいません。
そういう意味で、イチローはかなり職人なんだろうね。。。

学ぶこと、というよりは改めて実感し考えること多し。
日々学び、そして実践です。

Saturday, December 25, 2010

"Yes, Virginia, there is a Santa Claus"

「沈黙入門」(小池龍之介 著)

東大卒のお坊さんである小池さんの著書。言葉って難しいと思っていた矢先の出会いで思わず書店で見つけて購入してみました。私としてはけっこう長い間、読んでいたかなぁ。というのも、若干、書かれている内容を理解するには難解かつ時間が必要だったのよね〜...。

色々読んだ結果を簡単に言うならば...。

いろんなシチュエーションで顔を出す「自分・自分!!」というアプローチはみっともないし自分を苦しめるだけなので、「自分濃度」を薄くしてアウトプットするための修行をしましょうということでしょうか。多くの人たちをみている僧の目からみると、人間は自分の話をしたがってばかりの生き物。聞いている人も適当な相づちをうっては、自分が話をする機会をうかがっているのはみっともないのでは、というお諭しです。ううむ、なんとなくぐさりときたりして(苦笑。

ここはひとつ、沈黙をし相手の言葉にもっともっと注力したい。
なんだかそんな気持ちにさせてもらった一冊でございました。

「残念な人の仕事の習慣」(山崎将志 著)

残念な人シリーズ・第2弾。前作は読んでいないのですが、帯広告にひかれて手に取り、ついつい購入してみました。というのも、ぱらぱらっとめくったその先にあった"「どう思う?」と質問する残念な人"というくだりに、びびびっときたんですよね。ちょうど、購入当日にそれで”いらっ"とした出来事があったもんで...(爆爆爆)。

「質問には必ず前提がある」

著者も言及していましたが、確かにその日におきた出来事の相手には前提がなかったな〜、と思います。そもそも何を話し合うかという前提も曖昧なままのMtgは個人的に好みではないのですが、自分がファシリテートできない場であるだけにもどかしいな〜...なんて思っていた矢先の「どう思う?」。これまた筆者が書かれていたように「どう、ってどういうことを求めていますか?」と聞きたくなってしまいますよね(さすがに、大人なのでそれはしなかったけど...w)。

ま〜、そういう意味ではこの本との出会いはきっと必然だったのかな、と。改めて自分の質問力を鍛えようと思えた一冊。言葉の使い方は本当に大切だし、無関心ではなくちゃんと注意をもって言葉を選びたいものです。

追記)どうやらアマゾン書評とか見ると、結構☆(ひとつ)だったりするんですね〜。読む方がどうとらえるか、っていうこともきっと大切なんだね。

Friday, December 24, 2010

「34丁目の奇跡」(1994 米)

Very merry Christmas to all of my dear friends!!

ここのところリピートしているのが、季節ものの映画としてはベストチョイスな「34丁目の奇跡」でございます。

リチャードアッテンポローのあたたかく優しい表情は、まさに理想の"サンタクロース"。映画を観ているだけでほっこりした気持ちにさせてもらえます。サンタの存在を信じない少女とその母親を変えた、サンタクロース。人を悲しませる現実よりも人を幸せにする嘘もあってもいいってこと、なんだか色々なことを彼は教えてくれているようです。

思えば、サンタクロースの存在を信じることがなくなった(やめてしまった)のはいつからでしょう?
今年は友人の影響もあって、見えない存在である妖精や天使を改めて"信じてみよう"という気持ちになった私にとって、サンタクロースもまた信じる存在に復活。だからこそのイメージトレーニング。

皆様、よいクリスマスを。

「さびない生き方」(藤原和博 著)

しばしアート話ばかりしていたので、久々に本のレビュー。ここのところ自分の人生と向き合おうモードなのかしら(笑)、なんとなく自己啓発っぽい本を手に取っている傾向にある私。これもまた色々と風の吹くまま、目の前にあることにとりあえず挑戦してきた一年を終えるにあたっての年末の振返り気分ってことなのかな。

著者の藤原氏は、リクルート出身で民間から初の校長先生として有名なお方。出版本はいくつかあるようですが、今回初めて閲読させていただきました。どうやら20〜30代向けに書かれた本らしく、"私は間にあうのか?"な気持ちにもなったものの、けっこう頷いたり納得したりすることも多かったかな。うひ、さびない生き方実践しているじゃん、私!!(笑

紹介されていた41の方法の中で、「おっ」と思ったのは以下の5つ。

1)10年後の自分のために「1万時間」を割け。
2)時間にルーズな人間は敬遠せよ。
3)過ぎたる紹介は、迷惑なだけと思え。
4)ときには「つながり」を回避して、人生を哲学せよ。
5)「よし、やっちゃえ」のタイミングを逃すな。

特に4)については、藤原さん語録として「鎖国」という言葉を使っていましたが、けっこうグググっときました。私にとっての2010年は、まさにこのことを実践する時間だったのかもしれません(それを「人生のリストラ」と呼んでいたら、姉に笑われたけど。爆)。つまり一旦、従来のつながりを捨てて、心と身体の充電をもつ機会を得たということ。そうして見つけ出した時間をつかって、「何を学ぶか」「何をして遊ぶか」「何を食べるか」「何を仕事とするのか」「誰と時間を過ごすのか」etc...。

両手にもったリンゴを手放さない限り、新しいリンゴを手にすることはできない。
自分にとって選択枠をえるためには、必要なものが何かを見極め選びとるためにフリーな手が必要だということ。

たまには"休む"という選択をしてもいいんだよ、って藤原さんに後押ししてもらえた気分です。

Thursday, December 23, 2010

"風の仕業"

銀座にある「煙事」に初めて連れて行っていただいたのは、何年前のことでしょうか。

食通の某代理店・Kさんが「感動的に美味しい薫のチーズを食べさせてあげよう!」といって紹介してもらったのがこのお店。ガージェリースタウトで乾杯して、でてきたチーズは絶妙な温かさでほどよい薫があり、大感動だったな〜。それ以外にも、フォアグラとトリュフのオムレツも絶妙な香りがしていたし、なんとも"初めての体験"というのは記憶深いものです。

本日、Dちゃんから渡したいものがあると連絡があって、レッスンの後に恵比寿でコレを受け取りました。きゃーーーん、"風の仕業"シリーズじゃん!!オリーブオイルに岩塩、なんだかワクワクセットでございました。

これで何を作っちゃおうかな〜。まずは...美味しい卵かけご飯からかしら?卵はどこのがいいかな〜。
あ、それだと何も作ってないかっ(笑。

どちらにせよ。

時間のない中、届けてくれたことに感謝しながら大切に味わおう。
お料理も、がんばらなきゃ!!

アートセミナー「テートモダン」(〆)

デジタルカメラやSNSと呼ばれるメディア環境の発展によって、"アート"のあり方が変化してきたのかもしれない、とふと思うことがあります。

なんとなくの作品であれば、誰でもちょっとMac作業を覚えたら、なんとなくデザインめいたものを作れるようになった世の中。プロとアマの差はどこなの?っていうことがイコール"アートって何なのか?"の同義な気もしています。私自身が広告という業界にいることもあって、そういう意味での"なんちゃって"なお仕事の方にも多数会ってしまうし、だからこそプロな人と出会えた喜びは大きいなって思ったりするこの十年。残念なこごtに、だんだんと職人的なデザイナーやライターに会える機会が減ってきてしまいました。

テートモダンにある作品は、一歩間違えたら"アマ"的な作品といわれてしまうのではないかと紙一重なものが多くて、一体なんなんだ、なんて素通りすることも簡単なのでしょう。とはいえ、そこはやはりアーティストというプロの仕事。単にそこにある(いる)のではなくて、意味があるのだと私は思います。マチスが描いた切り絵の世界からとてもシンプルで端的な絵画が生まれたように、本当にすべての線が見えているからこそ単純化できるのかもしれない。実はプラスの作業よりも、マイナスする作業が難しいということは、プレゼンテーション資料なんて作っていると向き合うであろう事実。本当に伝えたい事は何?本当に見てもらいたいことは何?そんな沢山のQuestionが私の耳に届きます。

今回のテーマである「アートって何なのか?」。

特に20世紀からの現代アートを限定的にいうのであれば、
「観ている人に参加してもらう、自由に発想してもらう、といった仕掛けや謎かけ的な問いが表現されている作品はアート」。
一方で、どんなに上手でキレイな構図や色遣いだとしても、
「家族の写真や自分が見つけた美しい景色を表現した作品は、記録」
といったことなのでしょうか。

皆さんはどう考えますか?

アートセミナー「テートモダン」(その4)

ゲルハルト・リヒター

Wikiによると、"現在、世界で最も注目を集める重要な芸術家の1人"と書かれていましたが、こうした著名な芸術家が生存している時代に共に生きているっていうことは、とても価値があるのでは...なんて思います。あわよくば会ってみたい!なんてね。w

テートモダンには、彼の6連作の部屋というのがあるそうです。この写真からは推察できない大きさで並ぶ作品群は多大なる迫力だそう。そして、彼の作品は何を伝えているのかは、本人次第っていう参加型感ってとっても現代的だな、って思う。何が描かれているのかわからないからこそ、そんなところに身をおいてみたい。これまたとっても今っぽい発想なのかな...。

こうして見続けてみると、前回(2006年)にテートモダンに訪れた時の私は、なんだか現代アートの楽しみ方について全くわかっていなかったんだなって思ってしまいます。S先生が指摘するように、私は古典作品が好きだし(バレエ作品でもね)、現代アートについてしっかりと向き合ってみようなんて思ったことがなかった。目に見えるもの、わかりやすいもの、それだけで判断してしまっていたところがあるのかもしれません。心理学を学ぶ人間としては痛いな〜(爆爆爆)。
毎年12月に入ると必ず読んでいる「星の王子様」の中で、狐は私たちに伝えてくれます。
"大切なことは目に見えない"

今更だけど、考えてみたいと思います。
視覚ではない感覚で、私は何を感じる事ができるのだろう...。

(つづく)

アートセミナー「テートモダン」(その3)


ジャクソン・ポロックの描くアートの第一印象は、"子供の落書きみたいだから自分でも描けそう"なんて恐れ多いもの(苦笑)。アクションペインティングおよび抽象表現主義の代表的画家として、第二次大戦後に活躍したこのアメリカ人画家は若くして自動車事故(本人の酔っぱらい運転...なんからしいなぁ...)で44歳で亡くなってしまいました。そして今、彼の作品は、世界で最も高額な絵画ベスト2としてランキングされています。"高く売れるからいいアートである"、なんて言うつもりではないけれど、やはり時代が彼についてきた、とも言えるのではないでしょうか。

先生のスライドでこの作品により近づいてみると、彼がいかにこの絵画を計算しつくして描いていたのかが見えてきます。こうして離れてみると、どこか踊っている人であったり、運動している過程であったり、お祭りという宴の風景のようであったりと、一定のリズムを感じる。黒い影のような形が、きっとそんなリズムの主軸を作り出しているに違いない、なんて思っていたら、やはり様々な色をランダム(のように)に描いた後に最後にこのリズムである黒をのせているようです。そんな風に考えると、いかに彼がこの絵画を描く時に多くの事を考え、そして単純化してきたのか。そんな風に思って、この作品を改めてみるとその奥深さに恐ろしくなります...。


ジャクソンの絵画の対面するように、印象派を代表する画家であるモネの作品が並べられているそうです。テートモダンのキュレイター(Simon Wilson)の素晴らしき発想ですよね。普通に時代ごととかテーマごとに展示するのではなく、観ている人に"なぜ"を提供する。20世紀アートは、知識で補えるアイコンがないこともあって、考える種を受け取って自分なりのこたえを見つけ出すきっかけを生み出すことに面白みがあるのでは、なんてことを彼は私たちに伝えてくれているのかもしれません。

ちなみに。先生のロンドンでの授業に参加していた日本人が、この2枚の絵を観て「モネの絵の方が落ち着く」と言葉を発したそうです。理由はなぜかと問われると「モネの絵画の方が、uncontrolledだから」。

ジャクソンの方が正直、何をかいているかわからないし、いわゆる落書きにも見える。だけど、彼の言葉からはuncontrolledなのはモネ、という回答。おそらくそこには日本人の美意識があるのかもしれません。浮世絵に代表される欧州絵画とは異なるアンバランスさ、連続的やきっちり感ではない季節に美しさを見出す日本人。印象派が好きな日本人のヒミツ(今年はなんせ祭りのように印象派だらけの展覧会でしたよね。w)はもしかしたらそこらへんにあるのかもしれません。

(つづく)

Wednesday, December 22, 2010

冬至かぼちゃ

めずらしく褒められたっ♪

"割れることなく上手に調理できましたね"

頑張ろう、Miyu!!

アートセミナー「テートモダン」(その2)

アルベルト・ジャコメッティの作品を見て、人は何を感じるのか。

彼の作品は、現代アートの中でも高価格で売買されているとのこと。スイス人のこのアーティストが、この針金のように細い人物を制作しはじめたのは、二つの大戦後だそうです。ということは...、S先生曰く、原爆投下ということに対してのリアクションではないかとの見方もできる。なるほど、日本人としてはなんとなく微妙な気持ちにはなりますが、この異常な程に縦に長くそして細く、単純化された彫刻は、原爆投下の時の光で生まれた影すら彷彿できる...、と私としては感じました。なんだかそれが一番世界で売れている。そこにどんな意味があるのでしょうか...。

オランダ美術で、いろいろ考えてみたモンドリアン。抽象派の代表ともいえる彼が追求したのは"余分なものを削ぎ落とす"といった引き算の発想。それまでの絵画は絵の具を塗り続けて表現してきた足し算の発想だった、あえて逆の作業を行う。そしてそこに意味を見出す。心理分野の学問が発展してきた20世紀だからこそのリアクション。そう考えてみると、なるべくして起きている必然だったのだとも言えるかな...。

(つづく)

アートセミナー「テートモダン」(その1)

人間の五感において、聴覚は新しいものに対する刺激に対してのリアクションが比較的遅い(例えば、新しいジャンルの音楽とか)ことと比較すると、視覚という感覚は反応がリアクションが早い、つまり適応しやすい感覚なのだそうです。

ということは、アートを観るという視覚的なアプローチは、音楽よりも新しいものを生み出し認知される可能性が高いはず...なんて思ってみるものの、やはりピカソやダリ、モンドリアンなんて画家たちを20世紀を共に生きてきた私たちにとって"難解なもの"というのは事実かもしれません。思い起こせば、幼少時代にむちゃむちゃに描いた絵をみては「ピカソ!!」なんて言っている同級生がいたよな〜(苦笑。

とはいえ、今改めてピカソが描きたかったものについて考えてみると、時代的背景やら彼がいかにクレバーな人であったのか、先進的な人であったのか、なんてことが見えてきます。彼と友人の二人で始めたといわれるキュピズムにしても、彼らが本当に描きたかったものは"視点を色々変えてみること"ということではなかったのでしょうか。

事実
、キュピズム初期の彼の作品をみると昔ながらの遠近法を超えた多角的な視点の差異を楽しんでいるかのような実験的な作品と出会うことができるでしょう。どうです?(左写真参照)

と、あらためて考えてみると、この"視点を色々変えてみる"ということは、まさに今の私たちの生活に大きなヒントを与えてくれます。学校の先生や上司に一度は言われたことがあるのではないでしょうか。

"ひとつの視点ではなくて、色々な角度からものごとを考えて判断するようにしなさい"なんて言葉。では何故いろいろな角度からみる必要があるのか?それはひとえにそうして見ることによって、リアリティがみるからってことですよね。色々な考え方や見方がある。だからこし、そうして色々見た結果の中心に真実がある。ピカソが試みていたことのこたえが、なんだからそこにありそうです。

ダリという画家も面白い人ですよね。初めてパリで彼の美術館に行った時に、階段が歪んでいたり、展示さいれている絵が歪んでいたり、一緒にいったバレエのお姉さんといっしょに「美術館の中もダリっているんだね(笑)」なんて話をしたことが思い出されます。では彼は何をあのスタイルと画風で伝えようとしていたのか。S先生曰く、「相対性理論」に影響をうけている...だから時計が歪んでいるのだと。

ううむ、相対性理論ときたか。。。ちょっと調べたらこんな説明を発見(↓)。


なんだかアートは時代を背景するとはいうものの、そういう意味では本当に興味深い。そうして再び今回のテーマの確認。

「アートって何なのか?
(つづく)

アートセミナー「テートモダン」(その前に...)

今年一年、色々な機会を探ってはアート史や芸術論についてレクチャーを受けたり、本を読んだりと学んだきたけれど、本日はその集大成のようなクラス。ずばりテーマは「アートって何なのか?」。

今年からロンドンのテートモダン(2000年に設立)の写真撮影がOKとなったそうです。ということで、S先生がバシバシ帰国前に撮影した写真を中心に、テートモダンコレクションの20〜21世紀アートについて講義を受けてきました。そして、しつこいけどテーマは「アートって何なのか?」です。

講義の前に20世紀の年表が配られつつ、その100年の歴史を改めて振返ってみると、なるほど色々な革新的な出来事がおきた時代だった、ということが改めて感じられます。

心理学の分野の発達、ラジオ放送、相対性理論、ライト兄弟の初飛行成功、カラー写真、二つの大戦、ヒットラー、心臓移植 etc...。今では当たり前と思っていることも、その時代・その瞬間においては驚くべき発見や出来事だったはず。だからこそ、その出来事に影響をうけたアートが生まれてきたのだってことも、時代を追うことによって理解できる。全く意味不明なものにしか見えなかった革新的な物体がひとつのストーリーとなると、人はそこに意味を付加したくなる。なんだか面白いというか、人間臭い分野であり学問ですよね。w

「20世紀アートというのは、アバンギャルドでありながら、私たちの知っている歴史に乗っているから共感できる」。これはS先生がふとつぶやいた名言。

先生は、ルネッサンスや宗教画なんかは"覚えたら理解できるアート"なんだと思うよ、といつもお話くださる。アジアに生まれた私たちにとっては、やはり宗教画(キリスト教がベースとなった)を心底理解することは難しい。知っていたら、ああなるほど、このアイコンとか神話とかって思うけど、それがある意味テクニックであって心で感じているものではないような。。。もちろんそういう知識をもって見ることによって、何かを感じるっていう楽しさもあるし意義はある。でもそれはやはり過去のものであって、自分とは同じ場所にいないものなんだよな〜...(なんかうまく言えない)。

そんな前置きありの講義は、テートモダンで進むのでした。
(つづく)

Monday, December 20, 2010

ちょっと早いけど "2010年 納め会”。

朝の内覧にでかけた後、横浜・みなとみらいで開催中のドガ展へ行ってまいりました!!

予習は2度のセミナー&文献閲読で充分すませていたし、なにより幼少時代から親しんできたドガ。オルセーだとちょっと暗めでしか出会えないのだけど、今回の展覧会では少し明るい状態で対面することができて、それだけで満足。プラス、時間をなんとか工面してくれてご一緒してくれた相方氏に感謝な時間でございました。なんだかんだで移動だけで往復2時間近くかかってしまうから、そんな時間を共有してもらえるというのはなによりも貴重ですよね。本当にありがたいな。

てことで東京に戻ってからは、年末任務の残務遂行と2010年納め会。今年は早めに帰省してしまうので、どうやら今年お会いできるのは今日が"最後"ってことで、二人でシャンパーニュ大会を開催することに(笑)。とはいっても、そもそも任務で会うことにしたのだから手間はかけたくない(かけさせたくない)ので、レバーパテとヴァイスプルスト("吸うソーセージ"だ、と噛むと怒られる)とドイツハム、帰りにかったロブションのパン+ドライ苺で乾杯です。いや、これでも充分に豪華だね。パンとワイン的ノリとしては、正しいクリスマスとも!?

2010年は本当にいろいろなことがあって、その度に叱咤激励いただくありがたい時間を過ごさせてもらいました。笑ったり、愚痴をいったり、聞いたり、共に怒ったり励まし合ったり。こうして目の前に広がる夜景をみながら、乾杯しながら「今年もありがと」と言い合えるというのは、本当に幸せなことであると改めて感じました。

一緒に観ていた映画「オペラ座の怪人」を観ながら、横で一言。
「ファントムは、クリスティーヌからの愛の見返りを求めたのがよくない。本当に好きなのならば、彼女が幸せでいることを幸せだと思わないといけないんじゃない?怒るのは自分勝手だよね〜」

しかし、私はファントムの気持ちに共感してしまう...ぅぅぅ。

Sunday, December 19, 2010

毎月恒例。

髪をよく褒めていただきます。

誰がみても、純日本人の私の黒髪+おかっぱ。「染めているの?」「かつらなの?」等いろいろな疑惑をもたれていますが(笑)、これまた完全純正なんですよね〜。でも、長年お世話になっている美容師・Kさんですら、感動していただける"黒髪と艶"があるそうで、「Miyuさんは、染めたらダメだし一番これが似合うのよ!!」なんて言っていただけるから素直にそうしておこうかな、と。


ほぼ毎月、これまた10年近くたつというのに札幌で髪を切るにはこのKさんがいるからこそ。私以上に私の髪を知り(実はすごいくせ毛です)、どうしたら一番楽なブローでキレイにみえるかを計算しつくしてくれる彼女は私にとって、なくてはならない存在。

信頼できる人がいたら、離してはいけません。主治医と一緒です。w
さ、予約しなきゃ!!

http://www.fil-sapporo.com/people2.html

Saturday, December 18, 2010

"love actually is all around"(愛は至るところにある)

もうすぐクリスマス。
だから、やっぱりこの映画ですよね!!

観ているだけで、幸せになる。


ああ、ついに...

ベランダからの景色が、変わりました。完全光が遮断されてしまう(涙)。
早く移動先、決めなきゃ。

月曜日は内覧です。

Friday, December 17, 2010

Visiinnaire h

「コートを作りにデザイナーのアトリエにいくけど、一緒にくる?」
な〜んて、お誘いをいただいて、ほいほい "おまけっこ"としてついていってきました(笑)。

もともとデザイナーである宮本氏は、私の前々職の友人F(この夏に会社を辞めて以来、音信不通...)さんのお友達。噂には聞いていたけど、お会いするのは初めてです。ロンドンカレッジオブファッションで学んだという宮本さんは、なんだかほんわかした空気をもっている方で、素敵だったな〜。

母がパタンナーをしていたこともあって、洋裁に関するもの(生地やボタン見本、立体裁断されたもの)とか作業をみるのはとっても楽しくて好きな私。彼のアトリエにあるものも、ひとつひとつが興味深くてウロウロしちゃった。当然ながら、母の時代とはまた違うものもいっぱいあるし、何よりメンズものだしね〜。

日本人としては長身のDちゃんにとっては、こういう安心してお願いできるオートクチュールは必須なのでしょう。採寸のお手伝いしてサイズをかきながら、やっぱりこの人デカイ...と思ってしまったわ。あはは...
いや〜、これから完成までの行程が(人のコートながら)楽しみ!!!

■Visiinnaire h(ヴィジョネア・アッシュ)

Thursday, December 16, 2010

「100歳の少年と12通の手紙」(2008仏)

思いもよらず映画館でじんわり泣けた映画でした。決して、号泣系ではなくって、なんだか温かい涙がほろり。だから見終わった後、暗い気持ちになるのではなく、どこか生きるエネルギーすら与えてもらえた気分です。

予告を見ると、難病もの(白血病で余命宣告を受けている少年)映画だったこともあって、一瞬見るのをためらったのだけど、なんとなく心にひっかかったのでいざレディースday。館内はかなりまばらではあったけど、それもまたフランス映画であり、このテーマだしと。。。でも、逆にそれが本当によかった。気持ちよく涙する事ができたし。

毎日10歳づつ年をとっていく。そんな小さな小さなゲームごとの中で、少年・オスカーとローズが心を通わせ、死への準備をしていく過程は、必然であったのだと感じると共に、二人の出会いはけっして偶然なんてものではなかったのだろう、って信じたいと思いました。

誰もが死ぬということ、それは認めずに生きている私たちであっても同じこと。だからこそ、日々、相手に感謝して生きていくことこそが、尊いのだと思う。忘れている何かを、オスカーと一緒に年齢を重ねながら改めて教うレッスンでもある時間。

じんわりとして、温かくて元気になる。素敵な映画です。
おすすめ。

Wednesday, December 15, 2010

Wong or Wang or Wung...etc..

そういえば...。

なんどかここにもつぶやいている元彼Aの友人であるTaiwaneseのAくんは、"wong"というファミリーnameでした。母国では相当のボンボンだったAくん(お父様がゴルフ場と旅行会社を経営していたと聞いている)。某購入車を乗り回し、妹クンが来日した時には銀座でパパのカードをつかった恐ろしい買い物をしていたな〜。とはいえ、彼自身の生活レベルはそこまで異常を感じる事なかったし、普通に話を出来た人。いや、なによりも彼が幼少時代にうけた手術というのが、私にとっても衝撃でもあったし、それでもなお前向きに生きている彼を尊敬すらしていたな〜...と。

てことで、本日。
別のwongくんと出会いました。

バンクーバーから日本へやってきて7ヶ月だそうです。そうして、びっくり!!なんとご近所(日本橋)に暮らしているとのこと。
ちょっと面白い出会いの予感。いろんな意味で、ワクワクします。w

アートセミナー「Edgar Degas」(再び)

今月末まで開催している「ドガ展@横浜美術館」。いつもアート展にご一緒している相棒(お笑いみたいだ...w)のスケジュールがいまだクリアではないので、果たして私はいけるのかとだんだんと心配になりつつも、10月のM先生に引き続きS先生のクラスを受講してきました。いい意味で、比較できておもろいね〜。

辛口トークが売り(と、私が勝手に思っている)のS先生のクラス、やっぱり聞いているだけで興味深くて楽しい。アート史直球のM先生とはいい意味で逆の内容の講義で、私にとっては2回目のDegas講義なのだけど、やっぱりいい刺激になりました。

結局、アートというものはこうして学びを与えてくれる人がどんなことを伝えてくれようと、どんな解釈をしていようと知識の集合体でしかなくて、もしくは個人の意見でしかないのかもしれない。最終的には画家の心にどれだけリーチすることができるのかは、脳ではなくて心でどれだけ触れ合えるのかが大切なのではないか、と思うのです。とはいってもね、もちろん、知識があってこそって部分はあると思うから、勉強はするし講義は楽しんで&率先してうけたいって思う(笑)。そういう意味では、絵画のテクニックと一緒なのかもしれません。

絶対的な程、技術があり絵がうまいアングルに学びを得たドガのデッサン力。印象派の中でもおそらくその技術力は一二を争うのだと思います。初期の絵画の巧さ...やっぱり何度見ても素晴らしいのです。でも、それより何より特筆すべきは彼の「偏屈」と言われているであろう視点。やはり斬新であり、革命的であり、新しいんだよな〜。だって、この時代は日本においての鎖国がとかれた時ですよ!!!ありえない。

1853年がペリー来航。1855年にパリ万博。そんなことを思って、彼の作品も見つめた時、やっぱりその影響度合いを知るに至りつつ、はかりしれない面白さを感じます。今回の講義で何度となくでてきた「北斎漫画」を私もみてみたくなっちゃった。それこそ逆輸入視点だよね(笑。

今年は本当に、自分の好きなインプットを受ける時間に徹する事ができたなって改めて思う。
さて、英語の勉強いってきます!

Tuesday, December 14, 2010

賀状

一年に一度、相手のことを思ってどんなコメントを書くか、なんて時間をもつのってとっても素敵な時間だと思う。やっぱり手書きの物が届くとその人自身を垣間みることもできて、嬉しいし。。。

最近は、デジタル系がメインとなっていてリアルなアドレスを知る機会が失われているから、なんだかちょっぴり寂しい気もします。

今日は一日、賀状day.
思えば、幼稚園の担任の先生から始まって、最近誰よりもお世話してもらっている某クンまで。賀状はやっぱり愛がある気がして嬉しいな。

さ、もう少し頑張るぞ。


ただいまリピート中。

Monday, December 13, 2010

雨の記者発表

10月末から準備してきた今日の記者発表は、あいにくの冷たい雨。

なんとなく雨だと客足が伸びない(70%を切ってしまう)可能性が高いな〜、と覚悟していたらやっぱり(苦笑)。とはいえ、"業界的にこんなものだよ"っていう話も聞いて、これまでの自分が開いてきた発表会(というか業界?)がいかに異常だったのかってことを今更ながらに学びました。プレス層もやっぱり違うんだってこと、肌で感じたし...。

次の公演は2月だし、なんとなく一区切り。
年末だからいっか〜。

Sunday, December 12, 2010

香りの名言

"幸福とは魂の香りであり、歌う心の調和である" (ロマン・ロラン)

"幸福は香水のようなものである
 人にかけると自分にもかならずふりかかる" (ラルフ・ワルド・エマーソン)

"香りは、私たちを何千マイルの彼方へ 
 そして過ぎ去った日々へも運んでくれる
 すばらしい力を持った魔法使い" (ヘレン・ケラー)

"思い出とは魂の香りである" (ジョルジュ・サンド)

Present of flower

花束であろうが、一輪であろうが、お花をいただく(特に男性から)のは、女性としてちょっとしたHappyな気分にさせていただける要素の一つだと思います。ある意味、テンションあがります(笑)。

昨日、普通のなんでもない日にいただいた一輪のガーベラ。「めずらしい色だから」とプレゼントしてもらったのだけど、やっぱりそんな日常の延長が嬉しいのですよね、私の大好きな色だし。

花言葉;
希望、常に前進、辛抱つよさ、神秘
(赤)神秘
(ピンク)崇高美

ってことは、この色だとミックスって思っていいのかな?

Saturday, December 11, 2010

"ジャンボンフロマージュ" of ロブション

とっても気持ちがいいお天気の土曜日。本日のランチはロブションのサンドウィッチtimeでございました。うれPっ♪

なにげに初めてだったこの一品。バゲット自体がそもそも美味しいし、加えてのチーズと生ハム。そして香り豊かなブラックペッパー。完璧なラインナップじゃないですか!!美味しくないわけがない!!

Dちゃんにこれまた香り豊かなアップルティーをいれていただいて、気分まったりしていたら...おっと、そもそもMtgしようと会っていたんだっけ(汗)。きゃーーーーっ

Anyway.

それはさておき、このバゲット。とても気に入ってしまいました!!
美味しいバゲットはやっぱり日本だと難しいんだよね〜。小麦の違い?湿気の違い?そもそもの技量の違い? パリに帰ると、どんなお店であってもパンとワインとチーズで満足タイムを送れる私。毎朝焼きたてをいただいているってこともあるけど、やっぱり"なにかが"違うのよね〜。特に、パンの中でもクロワッサンのパリパリ感。大好きなエシレ直営ですら、やっぱり違う...って思うし、ほぼ諦め系でもあるのだけど。

といいつつ。

バゲットはいくつか頑張っているお店を自分の中でラインナップしているので、今日の発見はちょっとホコホコ気分。サンドウィッチにしても美味しいバゲットくんは、私のリストにいれておこうと思います(えらそー!!!w)。

ああああああ、そんなこと言っていたらますますパリに帰りたくなってきました(涙。

仕事をしている私とは。

またも、某女史に褒めていただきました。(^^)

今年は自分にとって、"inputの一年を過ごそう"と思っているので(積極的な)仕事はしていないのですが、ちと来週明けの某案件がちゅうぶらりんな感じで進行していて、イライラ。基本的に、父親譲りのきっちりぴっちりな性格なゆえ、その気持ち満載で業務遂行(ある意味、追いつめ系)していたら「そんな姫の姿を見れて、とっても幸せだし素敵って感じてます!!」とのお言葉をいただいた...。うーん、それってどういうことだ?しかもそもそも、私は姫じゃないし...(笑)。

先日読んだ本に言及されていました。

人は生まれもっての性格に加えて、「最初の会社の3年間をどう過ごしたかということが、その後の仕事人生を決める」とのこと。これを読んだ時、どこかみょーに頷ける気がしちゃった私。だって、私のもともとの性格こうじゃないもの。大学時代の同級生は、ほぼ100%(といったら、異論を唱える人がでそうだが)、私の現状に首を傾げる気がするくらい、仕事志向はなかったんだよね〜...。

とはいえ、今の私も嫌いではない"私"。
だって、実はすごく頑張ってるのよ。人生いろいろ、大変なのだ。

Friday, December 10, 2010

かまぼこ from 紋別

懐かしい味でございます。
高校を卒業してから、一度も足を踏み入れていない地からの贈り物。

でも、やっぱり「うましっ!」

ゴッホ展@新国立美術館

ゴッホの描く絵には、イトスギ(糸杉)が幾度となくでてきます。

キリスト教の世界において、イトスギはイエスが磔にされた十字架が作られた木。そしてギリシア神話では美少年キュパリッソスが姿を変えた木(悲しみの象徴)であるそうです。さらに付け加えると花言葉は、死・絶望・哀愁。なんだかとても悲しい逸話が関係してくる木であることは、間違いないのかな。

今日は英語のお勉強の後に、昨日思い立った(というより気がついた)「ゴッホ展」に急ぎ足を運んできました。我ながら、思い立ったら即行動。この性格ってどうなんでしょう(笑)。とはいえ、会期終了直前でもあるし、たまらなく(平日だというのに)混んでいたので酸欠になりました...。ゴッホって、なぜにこんなに日本人に人気なんだろうね。

今週のセミナーでの学びである「ゴッホ=オランダ人」という観点に着目してみてきたこの展覧会。これまでは色彩の画家(特に黄色とか青とか)として認識していたゴッホとは、少しばかり違った視点が見えてきました。特にオランダ時代のリトグラフと一方でのサンレミ時代の作品たちが興味深い。今更ながらにとってもオランダ人気質が溢れているというか、見え隠れするのだなって、思ってしまいました。

ちょっとした視点の変化だけだというのに、そんな世界観を知ることができたことによって、もっと画家本人の心に歩み寄ることができたのかもしれない(思い込みもあるけど)。でも、そんな気持ちになれるくらい、別の視点を知るって大きな事なのだなって、今更ながらに実感する。

アート好きだけど、それ以上に画家が好き。
絵画技法は語れないけど、描いた人となりの歴史を知りたいと思う。

...私はとことん"人間"ってやつが好きらしい。

Thursday, December 09, 2010

アートセミナー「オランダ美術」②

カンディンスキーと共に、本格的抽象絵画の最初期の画家とされているモンドリアン。彼がオランダ出身ということに、これまでなんとなく「?」な気持ちをもっていたのは私だけでしょうか? どことなく新大陸から生まれたかのような画風というか単純な構図。緻密な写実的作品を得意としているオランダ人とは、どこかかけ離れたイメージでもあるし、初めてオランダの画家と知った時にはとっても驚いたものです。

今回のセミナーを受けての発見のひとつは、写実主義のオランダだからこそ生まれたのがこのコンセプトチックな抽象画であったということ。デッサン力の見せつけではなく、あくまでも写実にこだわり、そこに何かしらの意味付けをうめこんできたオランダ人。だからこそ、この抽象的表現を見出す事ができたのかもしれません。そうして見てみると、この直線と配色。なんだかまた違った意味を見出したくなる。

そうして思うと、ゴッホもオランダ人。
あ、まずい!六本木いってない!!!見逃しちゃまずいぜ。

Wednesday, December 08, 2010

アートセミナー「オランダ美術」①

西洋美術史講座・冬の陣が始まりました。夏に黙々と新宿に通ってから、あっという間に季節がめぐり先生も再びロンドンから日本上陸。相変わらずのお元気な姿と変わらぬ辛口トーク、なんだか嬉しゅうございます(笑)。

さて、初回の本日は「オランダ美術」。先生曰く、15世紀から変わることなく20世紀まで貫き通した北方ルネッサンスの画家たちを知ると、イタリア美術の宗教画がとっても素直でかわいらしく見えてくるとか。そして、それはおそらく現在もなんとなく感じている民族性がやはりでている、と指摘しています。

オランダ人。

かつて一度だけ上司にもっていたこともありますが、「お金に細かい」とか「なんだかどこか暗い」といった、堅さとか堅実さとか真面目さとか、正直あまり華やかなイメージはもってません(関係者の方がいたらごめんなさい...)。だけど一方で、同性愛を認めていたり、合法麻薬を認めていたりと有名な飾り窓とか、どこか開放的というかアバンギャルドなイメージも共存している。なんだか不思議な人種ですよね。

な〜んて、そんな前提で向き合う不思議なオランダの画家が描く世界。そこには、とても写実(リアリズム)を追求している画家の存在をぬきにしては語れないといいます。確かに、いままでなんのことなく見ていたそれぞれの画家の作品が描いている世界の細かいことといったら、正直目から鱗というか、恐ろしさすら感じました。なにせそんなもの必要あるんかい?とつっこみたくなるほど細かいし(技能比べですか?くらいの勢いなくらい)、その技量たるは素晴らしいもの。まるで写真のように、そこにある姿をいつわりなく移し込むという力の入れ方は凄まじいです...。そして、さらにそこに留まる事なく、なにかしら象徴的というか意味付けするものを存在させる。目に見えているそのままではなく、ヒントを盛り込んだ象徴物に画家の考えをうめこむ。それはある意味、謎掛け?そして、彼ら民族的な性格?

レモンの皮
くるみ
音楽を奏でる楽器
足下をあたためるあんか
エダムチーズ etc....

オランダ人がひっそりと意味を込めるアイコンを色々教えてもらって、なんだかこれからまたこの国の画家を理解する機会をえたように思います。
アートから民族を理解するというアプローチ、やっぱりちょっと面白い。

Tuesday, December 07, 2010

BURLESQUE(2010 )

急遽、お誘いいただいて「バーレスク」ジャパン・プレミアに行ってきました。

いや〜、まさにライブに行ってきたかのような感じの豪華なハリウッド映画って感じです。ストーリーは、"いわゆるドリーム映画"なので一般的なものですが、アギレラちゃんとシェールの歌声が聴けるライブ映画(ミュージカルとはまた違うかな〜)と思うと、かなり満足度高いし"すかーっ"とするかも。女子同士で観に行って、きゃいきゃい話すのも楽しいし、サントラ版は買いって感じですよんっ。

上映後は会場をでると、いきなり師走な空気になっていました。
ああ、もう年末だ。

<ストーリー>
世界の歌姫クリスティーナ・アギレラとシェールの豪華競演で贈るエンタテインメント・ミュージカル・ドラマ。スターを夢見るヒロインとショー・クラブの再生を目指す人々が織りなす人間模様を華麗なステージ・パフォーマンスとともに描く。かつては栄華を誇った大人のためのショー・クラブ“バーレスク”も、いまや客足が衰え経営難に陥っていた。伝説のスターにして現オーナーのテスは、舞台監督のショーンとともに再建に尽力するが、すべては新たなスターの誕生にかかっていた。そんな時、単身ロサンジェルスへとやって来た田舎娘アリは、偶然目にしたバーレスクの華麗なショーに心奪われる。やがて、その歌唱力とダンスの才能をテスに見出され、スターへの階段を上り始めるが…。

Monday, December 06, 2010

宇宙に一番近い場所

日本で一番宇宙に近い場所から写真を送っていただきました。でも...あれ、携帯からきたってことはもしや空の上で電源いれていた??(大丈夫か??爆爆爆)

雲の上の景色は本当に心が洗われるものです。だから彼が言うように、きっと宇宙に一番近い場所でもあって、天使に近い場所。なんだか送ってもらった富士山も神秘的だよね。見ているだけで、ちょっとドキドキする。

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今日は、某ドイツ系メーカーPRのお姉さんに誘われてランチ。彼女とは5月にご一緒して以来だったのだけど、待ち合わせの場所にあらわれてびっくり。なんと7ヶ月の身重な身体でございました。ひょえ〜っ

聞くところによると。

2月に出会った相手と、5月の下旬に付き合い(デートを重ね)始め、6月には結婚を決意。両親とあって2週間後に懐妊わかって、9月には結婚式。今は同居の為に家を探しつつ、3月には第一子誕生とのこと。すごい、そんな出会いってあるのね、って感動すると共に、きっと運命だったんだろうな〜なんて思ったり。

なにより、彼女の表情がとっても柔らかくて、穏やかな感じで、すごく幸せそうでした。心から「おめでとう!」って言いたくなったし、こちらまでも嬉しくなったな。

あやかれ、あやかれ!!w