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Friday, August 26, 2022

fini de lire: 「自由になるための技術リベラルアーツ(山口周著)」


リベラルアーツとは「自分を縛る固定観念や無意識的な規範から自由になるための思考手段(武器)」であると著者は定義されています。この言葉の具体的な意味として、ビジネスの場でよく言われている「常識を疑う」態度でなく「見送っていい常識」と「疑うべき常識」を見極める為のレンズ(メガネ?)を持つということとであるとも。とても理解しやすい解説だと思いました。

人は知らぬ間に固定観念に囚われ、視野が狭く深くなっていくとふとした時に気づきます。いや、平時では気付くことは少ないかもしれないけれど、有事では気付く。VUCAな世界の到来、コロナによってそもそもの常識が常識でないことを知った私たちにとって、機会はもっともっと増えていくのではないでしょうか。
そんな揺らぐ時代に自立するためということでこの本の中では、多くの対談及び事例が紹介されていましたが、その内の一人、ライフネット生命の創業者でもある出口治明氏の言葉がとても心に残りました。
出口氏は「人と話す」「本を読む」「旅に出る」の3点が重要と語りその中でも「旅に出ること」は1次情報=ナマ情報、最も多様性を生みやすいとお話しされていました。生涯移動距離=新しい発想を生み出す力になる、と。なるほど、確かにそう!!いつもいつも旅していた私が、コロナ禍において全く旅立てなかった故に私自身がどこか保守的になっていて、新しい発想を持てなくなったていたのかもしれない。そうだ、そうだ!!やっぱり旅に出なきゃ(→都合のいい解釈)。
リベラルアーツ。今一度意識しながら学びたくなる一冊でした。お薦めです。

Wednesday, March 23, 2022

「プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる」


 "完成された商品やサービスではなく、商品やサービスが作られる過程にこそ価値があるという考え方"、いわゆるプロセスエコノミーというwordについて、自分の中にあったものを言語化してくれた一冊でした。

新しいって話ではないのだけど、頭の整理にとてもworkしてよかった。読みやすい一冊でした。
https://www.gentosha.co.jp/book/b13836.html

さて、、、難読であろう課題本に取り掛かるか。

Tuesday, March 08, 2022

「やさしい日本語――多文化共生社会へ」

 "やさしい日本語"というタイトルから語学本と思われるかもしれませんが、本書は日本が「多文化共生社会」を目指すには、外国にルーツを持つ子どもたちが日本社会で自己実現できるための条件として"日本語をやさしくする"という内容が書かれている一冊です。


もう少し簡単にいうと、外国人がたとえ日本語を間違って使っていても日本人側が"推測できる力"を身につけるためにどうしたらいいのか、というような内容で現状の課題が挙げられていました。これは話し言葉だけではなく幹線道路の上に見かけるナマズの看板(地震が発生した時の優先道路)みたいなものも含まれていて、「ナマズ=地震」って外国人ではさっぱり意味がわからないよね、といった指摘も。要は一番大切なことは、どうすれば伝わりやすいか「相手の立場に立って考える」ということ、について言語学の視点からのアプローチです。

「やさしい」という意味は、どちらかというと「置き換え」に近く、その意味から言うと人としての優しさであり、わかりやすさという意味での易しさのスキルをどう考えるかなんてことも、巻末にまとめてありました。これ仕事上でも非常に使えるかもなんて思ったので、ご紹介しますね。
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★情報を取捨選択し、一文を短く
想定する読み手を絞って、相手に何を促したいのか、という視点から整理します。その際、不必要な情報は思い切って削ります。

★結論や大切な情報は、なるべく文書の最初に書く
一番伝えたいことは先に明示します。また、下線や枠囲いなどで強調する ことも有効です。

★必要に応じて補足情報を加える
それだけでは意味が理解しにくいものは、()書きなどで補足の説明を加えましょう。また、★や※などで注記するのも有効な手段です。
(例)高台(高いところ)、土足厳禁 ※靴を履いてはいけません

★図やイラストを活用する
難しい漢字や意味も一目で理解出来ます。(例)天麩羅

★漢字等にはひらがなでルビを振る
カタカナにもひらがなでルビをふりましょう。
カタカナ英語や擬音・擬態語も使わないようにします。
(例)キャンセル⇒やめる、 頭がガンガンする ⇒頭が痛い

★分かっていないと感じたら、別の言い換えを行う
理解していないと感じたら、どんどん別の言葉で言い換えてみます。
(例)公共交通機関を利用してください⇒バスやタクシー、電車で来てください ⇒自分の車で来てはダメです

★難しい単語や言い回しは使わない
(例)納付してください ⇒お金を払ってください
ご用件は何ですか? ⇒どうしましたか?
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コミニケーションは伝わってこそなので、聞いて当たり前、分かって当たり前ではないことを認識することから。先にも書きましたが、こういう配慮が外れてしまっている文章とか職場で日本人同士にもよくみますよね。外資あるあるでのカタカナ塗れとか、社内用語や略語などもこれに当てはまる気がします。果たして本当に伝える気があるのか?伝わって当たり前、聞いてもらって当たり前は特権ではないのかしら?むむ

改めて伝えることの大切さを思い出させてもらった気がしました。かくいう私のこの文章、皆さんにとって「やさしく」あることを期待して。汗

Saturday, March 05, 2022

「メルケル 世界一の宰相」

世界経済フォーラムが2021年に出した男女格差をはかる"ジェンダー・ギャップ"指数。日本は156カ国中120位、政治ジャンルに至っては147位という燦々たる結果でした。

昨年16年続いた政権から退任した独のメルケル元首相。彼女の生い立ちから近年の辛酸を嘗めたる政権運営までを綴った一冊を機会あって読みながら、改めて素晴らしい女性政治家であったことを再認させていただきました。決して派手なパフォーマンスや美麗字句を並べるようなスピーチを好まず、行動を持って示していく。粘り強く人間関係を構築していく。本書に出てくるプーチンやトランプとの交渉姿は感動的でもありました。
2019年5月30日のハーバード大学卒業式で行われたメルケル首相のスピーチ(https://youtu.be/TH9lvz178UA) は、ドイツ国内では決して見せない感情溢れる姿を垣間見ることもできました。だけど拍手にどう対応していいかわからない表情をしながらついつい遮断して話始めてしまう彼女の不器用さ加減もたまらなかったな。
はてさてしかし。メルケルという政治家のいなくなってしまった世界は何やらきな臭い状態にあっという間に突入。今更ながら彼女の偉大さを感じずにはいられません。

Wednesday, October 13, 2021

「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」

タイトルからして興味いっぱいのテーマ、且つ大好きな川内有緒 (Ario Kawauchi) さんの作品ということで、早速購入したものの気づけば1日で読了してしまった。それくらい"読んでよかった"一冊。彼女作品は私の中で外しません。

白鳥さんと筆者と一緒に美術館の旅に出かける度に、自分が知らない間に染み込むように持っている”偏見”や"思い込み"について気付かされます。それはもしかしたら悪いことではないかもしれない。だって幼少時代に日本人が何度となく教育の場で言われていた「不自由に人には優しくしなさい」「困っている人は助けなさい」という教えを忠実に守っているのだから。でも、実は相手はどう感じていたの?って話です。
合わせてコロナ禍で気付かされたことの1つ。私も当初楽しんだ(けど実は一時的だった。苦笑)海外美術館をネットで観れるというサービスのこと。白鳥さんは最初から観たいと思わないのですよね。筆者もなんで?って思ったと記載ありましたがやっぱりリアルの重要性を彼は感じていたことを知らされるんです。
これがこの本のテーマの根幹にあるんだなって思いました。
美術鑑賞って自分の経験から出来上がっていて、いわゆる舞台体験と一緒なんだろうなってことです。もちろん何百年も前に描かれた創造物がアート作品であってその作品自体が変化するわけではないけれど、「その時誰と観たかとか、どういう匂いがしていたのか、何を感じたのか」によって変化しているっていわゆる上書きで出来上がっていることを意識する、生まれ変わっているんだってこと。すごく納得してしまった。それは人と人の出会いと一緒でもあるんですよね。同窓会だったら「あの頃はさ」でいいけれど、限界が来る。何が大切かって、お互い色んな経験をして、上書きしていく出会いをしているかってこと。違うかな。
デジタルで見れるじゃん、確かにそう。デジタル経由で会えるじゃん、はい、それも正しい。
だけどやっぱり、あの時一緒にリアルにいて感じたこと、その時に盛り上がっていた話とか食べた食事の味とか匂いとか、全てが総合して記憶って出来上がっているから人は人と触れ合いたくなるのだと思う。
あ、またアナログ女、昭和女だって思ったでしょ。笑
いろんな気づきを与えてくれた一冊。おすすめです。

Wednesday, March 03, 2021

「ゼロからトースターを作ってみた結果」

村上隆さんがclubhouseで話題にされていた一冊。タイトル通り〝ゼロからトースターを作る”工程が書かれています。だけど、このゼロから発想がそこから!?って感じで、鉱山に行ったり、炉を作ったり水を電気分解したり…と著者が悪戦苦闘。それズルじゃんみたいなこともありつつながら、一応完成を向かえるドタバタ劇。かなり面白く読みました。

一方で、私たちが溢れるモノに囲まれながらも「これってなんだろう?」「背景に何があるのだろう?」という想像力への働きかけを忘れていたことも痛感。小学生の夏休みの自由研究ってこういう理由とはこういう事だったよね、なんて思い出しました。
しかし私たちは他人に依存して、不条理の中で生きているってことだよねって、最後はしんみりと、、、。良著でした!

Tuesday, March 02, 2021

Les mots sont le pouvoir. Les mots ne sont pas de la violence...(言葉は力になる、暴力じゃない)

 

「詩人になりたいわたしX(https://www.shogakukan.co.jp/books/09290588)」を拝読。

正直読みながら震えがきました。これYA、つまりジュニア向けに書かれた本なわけですが、主人シオラマを取り巻く呪縛のような根深い課題がガツンと来すぎて、なんて私の環境はあまやかされているのかと、、、。森氏発言どころじゃない、、、某企業で男尊女卑でかなりやられたことあったけど少なくとも両親はそんな気質が破滅的にない人でそんな彼らに育ててもらったから辛い言葉を書き殴る必要なかったから。だから読み進めながら痛くて痛くて、苦しくて苦しくて。

改めて言葉は凄いね、彼女が描いた口にした言葉は間違いなく力になもの。だけどね、昨今の我々の言葉、特にソーシャルは傷つける刃物になりうるものばかりじゃありませんか?
今回一気読みしたけどゆっくり出会いたい一冊。多感な時期を忘れたくない、まさかYA本にこんなにドキドキさせられるとは、、、。

Wednesday, February 17, 2021

Fin de lecture(読了)

「レンブラントの身震い」をようやく読了。私の頭には難解すぎて何度読み返したことか。。。

読みながら数年前に、アートに関する取材を音楽専門家にした時に「ピカソのキュピズムは相対性理論なんだよ。留学していたロンドンでは音楽を学ぶ人は必ず物理を勉強するだよ」なんてことを話をしていたことを思い出しました(当時の私は???でめっちゃ相対性理論調べたなぁ...)。

筆者の場合は数学だけれど、いわゆるリズムとかいうものって数的なんですね。それだから故に数学をクリエイティブという風に捉えることもできるんだって今回改めて気づきました。
ちょっと難しくはありますが、オススメです。

Friday, January 15, 2021

Tacit knowledge(暗黙知);

引き続き読書期間。今は〝マイケル・ポランニー”の暗黙知と形式知について学び中。

某氏指摘によると、私は恥ずかしながら言葉に表すことが苦手みたい。経験値領域は説明出来るけど、私が感じたこととか感情の機微とか表現する言葉をもたないことが多いかもと指摘を受けて実感してしまった。暗黙知だね、と何度言われたことか、、、。
幼少期に言葉がいらないballetの世界で生きていたからなのでしょうか。いまだに身体表現から感じることには敏感なんだけど。あああ、もっと勉強しなきゃ。

Wednesday, January 13, 2021

La Distinction

 最近知り合ったおじ様は社会学や哲学に長けていて会話の節々に謎のwordingがでてくるので時々「?????」状態になる。私自身そちらに〝暗くはない“方とはいえ流石に専門ではないので久方ぶりに学問的な本を取り寄せてお勉強中(なんかわからないのが悔しい)です。

まずはフランス人の社会学者ピエール・ブルデュー。絵画や音楽などの趣味嗜好によって、その人物の出身が判別するという緻密な統計調査を行った方(フランスはありかもながら日本でこれ提唱したら差別と批判されるかも)。色々思うとこあるけど、、、体系化するって力、エネルギーには感服。で、、、ちょっとわかる、って思いました。だけどね、やはり言いたい。「やだなぁ、自分で選択して生きてきた気でいたぞ💦

Monday, October 19, 2020

「行った気になる世界遺産」

 

「コロナ禍ではなかなか旅ができない!!だけどこの手があったか!」と思わせてくれた一冊。全編"妄想"旅行、著者も行ったことがない(苦笑)ので写真ではなくイラストで描かれる世界遺産たち。1つ1つのストーリー(情報ありガイドというよりも小説に近いエッセイ)も短いので、筆者と共に今度はどこを旅するのかしら、なんて気楽に楽しめていい感じに楽しめました。

海外渡航が解禁になったらどこ行こうか、なんて妄想するのも楽しい一冊。
ああ、旅を欲しているのね...っと自覚してしまうジャケ買い購入でした。w

Sunday, October 11, 2020

「L'Arabe du futur(未来のアラブ人)」

シリア人の父親とフランス人の母親に生まれた著者(リアド・サトゥフ)が幼い頃のアラブの暮らしの記憶を描いた漫画。フランスでは200万部を超えるベストセラー。彼はカダフィに崇拝する父親の仕事の都合で幼少時代にリビア、シリア、フランスに渡り歩いたそう。これはその時の記録...日本的に言えば"ちびまる子ちゃん"的な記録漫画と言えばわかりやすいかも。友人に勧められて読んでみました。

感想。淡々と描写されるストーリーはじわじわと恐ろしくなりました。あくまで子供視点だからと思ったとしてもやっぱり怖い...というか"残酷"って感じることも多くって。でもそれは彼の罪ではなく、環境だからこその事実描写。もう少しいうなら、真実かどうかもわからないよね。だって、彼は子供だったんだから、そう見えていたけれど違ったのかもしれない。でも彼にとってはリアルだった、、、ってことなのかな。

まだ消化されていないけど。今回、この本に出会えてよかった。どうやら全6巻あるらしくまだ日本では2巻までで(3巻が11月に出るらしい)、ゆっくりと一緒に成長してみたいと思う。当時の自身と絶妙な距離感の大人になった著者に感謝。それが〝未来のアラブ人〟なのかはわからないけれど....。はぁ、世界は広い。
 

Thursday, October 08, 2020

「モード後の世界」

 (一応...)アパレル業界に身を置いている私。コロナ禍を通じてモヤモヤしている時に出会ったこの一冊。読み終わって、ポスト・コロナのこの業界に少し希望を見つけられた...いや違うな、、、こういう思いで関わることができたらなんて素敵だろうと思う布石をもらいました。

そして読み始める前には期待していなかったけれど(すいません)この本、ファッションという切り口から生活者視点を眺めた稀有なものだって思ったかな。どちらかといえばビジネス書。だからアパレル業界じゃない人にも"社会学"の一環として読んでもらいたい。すごく興味深い内容でこれまでの世相から導かれたファッション文化の成り立ち(そこに関わる音楽とか政治とかも読み解いています)の視点にいちいち納得しちゃうし、なんだかんだ言って日本人ってファッションが好きだから、そのなんたるかを読み解いてくれていること、心地が良いと思います。発見もいっぱいあったし、面白かったなー。久々に予期してなかったtakeoutいっぱいで嬉しくなったよ。
最近どうにもinput欠乏症で、乱読状態の私。いわゆるリコメン機能をあえて無視して探し回っているのだけどオススメあれば教えてくださいね!!

Tuesday, May 24, 2016

「秋から、はじまる」(喜多由布子 著)

相当いらついた...だけど、最後まで読み切ったらちょっとだけ清々しい気分になった一冊。それってなんなんだろう、きっといらつく主人公とどこか自分が似ているからなのかな〜。

帰省中に読んだ一冊、たぶん数年前に文春さんから献本してもらったんだろうな〜。正直まったく読んでいた記憶になくて、だけどどうやら途中まで読んでいた形跡はあり(札幌までのエアの半券が挟まっていた)、だけど読まなかったらしく。However, フラットに今回読むことができました。きっとその昔(7〜8年前)読み始めた時は、相当いらついたから最後までいきつかなかったんだろうな〜。正直今の私も同じ気分になったし、だけどなんとなく気になってしまって、夜中に起きて最後まで読み切ってしまった。その差ってなんなんだろう?

思い返しても全てイラつくのね、この主人公。全部人のせいにしている感じ、なによりも嫌い。頑張らないとか、諦めてそれって全て運が悪いとか理由づけるのとか、本当嫌い。だけどね、やっぱり人ってあるんだよってちょっとだけ思えるようになったのかな、許せるようになったのかな。誰にでもある、そういうところ。

母にも言われた。あなたくらい誰かではなくて自分とだけ比較して生きてきた人はいない、って。私の中では「いえいえ、あなたにそう育てられたのよ」って言いたかったけれど、母にとっては"勝手に育った"らしい部分みたい。もちろん個人的にうらやましーなーって思う人とかいっぱいいるけど、自分じゃないってどっか思ってるから。

だけどなんだろう。これが年齢を重ねるってことなのかな?
人ってそういうもんなんだ(私がどうやら違う)ってこと、わかるようになったのかもしれない。だから読み切れたのかな。

今、出会ってよかったのかもしれない。
久しぶりに学生時代の思い出にある人と会いたくなった。A島くん、あなたは今どこにいるの?

http://bookmeter.com/b/4163285407

Thursday, April 21, 2016

「息子に贈ることば 」(辻仁成 著)

ようやく読み終わった...。実は先月の旅にも持参していったんだけど、結局読み進めることができなかった一冊。

毎日の彼のツイートはすごーく色んなことも感じながらチェッックしているんだけど、なんだか"本"として目にするとちょっと自分の中のものと差がでていたのかな〜。妙に時間がかかっちゃった。

言葉って面白い。自分とのタイミングがちょっと違うだけで、単に目の前を通り過ぎる「音」になってしまう。一方で自分と重なった時に与えられるもの、それは莫大過ぎて、一生忘れることができない「意味ある」存在になったりする。辻さんが書かれた小説の中での言葉も、実は私と通りすぎることなく留まっているものもいっぱい。だからこそ、今回のこの本の言葉が不思議とそこに「いる」感じがしなくってビックリしてしまった。これって一体なんなんだろう。

今だに私が感じていることだけど、手書きしている言葉とメールして打ち込んでいる言葉って差異がある。辻さんがどうやって小説を書かれているのかわからないけど、もしかしたらこの違和感ってそこの差なのかな?毎日流れていく文字を紙に変換した作品。

言葉ってやっぱり面白いね。

Wednesday, January 06, 2016

Mindfulness

大好きなartの世界と心理が結びついた一冊。秋からどっぷりつかった"Caspar David Friedrich"が登場していて、運命かと思った。きっと今これを手に取るべき時だったんだね。

著者は臨床心理の立場で多くの著書を出しているアンドレ氏。今回この本を閲読しながら、art分野との連携でこんな本を出版できることにとても驚きました。やっぱりartって欧米や欧州では教養のひとつであって自分の傍にあるんだな〜。そしてその分野からのart解釈の仕方がとっても面白い。そういう見方もできるんだって...。

国や文化によって自己評価の尊重のしかたは違っていて、自己紹介で英国人はアメリカンに対して「自慢話」だと非難し、逆にアメリカンは「偽善的」と非難してきました。フランスのストラスブールでは成功や自分について話さないのが美徳であって、マルセイユでは「ほらを吹く」ことが認められている。そう、自己評価の許容のしかたはそれぞれの国で違っていて、長短と文化性を知らなきゃって思うんですよね。だから故、感じ方もそう。文化が違えば全く違う解釈が産まれるんです。

この本からは、artを切口に心理を読み解きつつ仏教の世界を再認しました。呼吸。未だに自分のものにできていません。今年の課題。

Thursday, November 19, 2015

voyage à Berlin -こぼれ話

1987〜93年にかけて白泉社「花とゆめ」に連載されていた漫画「動物のお医者さん」をご存知でしょうか?

北海道出身、且つペット業界に身をおいたこともあって、獣医さんとお会いするといつもこの話題によくなりました。ハスキーが連載中にランキング2位になっていた(その後、哀しい運命になってしまった)とか、憧れて北大獣医学部にいった(どうやら入学者が増えていたらしい)とか、色々と話題にもなっていた漫画。確かに私も当時から知っていたな〜(あまり漫画読まないのになんでだろう?)。

さてさて。フランクフルトでのトランジット中にご一緒させていただいた方とおしゃべりしていたら、思いがけずこの漫画の中に登場する"漆原教授(のモデルの方)"のお名前が...。いや〜、興味深いしちょっとドキドキ。リアルなモデル話を聞けるって面白いよね。

な〜んて背景で久しぶりに読み返したくなったのでただいま閲読中。北海道人に加えて、ちょっとだけ犬の生態にも詳しくなった今だから故に楽しめることもあります。温故知新。またこうして学ぶきっかけを与えてもらったこと、感謝。

Tuesday, September 08, 2015

「我が闘争」(堀江 貴文 著)

気付けば一気読みしてました。

日本人が誰もが知っているであろう堀江さん。一度だけV社時代にお会いしたことがありますが、オーラ凄かったな〜。というか、発言一つひとつがとてもキレていて、さすがだなって思った記憶がある。

本作は彼の最新刊。これまでもいくつか読ませていただいたけれど、今回はタイトルにもあるように"早すぎる自叙伝"。服務中に時間もあるしということで書き始めたもののひとつのようです。

世の中で知られている期間は全体の1/3くらい。あとは生まれ育った八女での出来事から大学時代を経て起業するまでのストーリー。なんか...面白かったな〜っていうのはちょっと失礼かもしれませんが、なるほどこうやって堀江貴文という人が作られていったんだな〜と思いました。やはり人間というのは、繋がっているものなんだろうね。

時代的にいうと彼は私とひとつ違い。
もっと色んな世界を店てほしい人のひとりです。突っ走るのは大変だと思うけれどね。

Thursday, September 03, 2015

「日本スターバックス物語」( 梅本 龍夫 著)

ブランドについて勉強している時に出会ったのが、当時札幌に開店したスターバックスだった。

ちょうど出社前に早朝英語に通っていた頃だったので、7:10からのクラスが終わった後、いつもスタバに行って朝食をとりながら復習をする、という生活を送っていた。今思えば、絵に描いたような"スタバ体験"なのかもしれないね。間違いなく私の記憶の中にしっかりとスタバは存在しているのだから。

この本は日本のスタバの物語だけど、私にとっては海外でのスタバ体験の方が実は記憶に残っていたりする。もちろん国内でのスタバ利用も多いのだけど、店舗がここまで増えた後のなんとなくバラバラ感(PR担当の方にいわせると店舗のカラー)がうまく私の中でマージできてないのです。一方で「3rd place」というシュルツ会長の思いというか私が最初に感じたものを感じさせてくれるのが海外でのスタバ体験。N.Y 、トロント、パリ、サンフランシスコ、上海、香港、ソウルetc...。どの国や街にいっても、私にとっての安心の場所であり、帰る場所はスタバだった。もちろんwifiがつながるっていうのもあるけれど、どこでも同じ味であるっていうのはなによりもの他国での安心材料になるのだと思う。ペットにとってのペディグリーブランドと一緒だね。w

これからスタバはどうなっていくんだろう。
サザビーを離れてそろそろ一年。店舗は1100を超えるといいます。
楽しみだね。もっともっと注目してみよう。

Sunday, August 30, 2015

「戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!」(永井孝尚 著)

とてもわかりやすいマーケティング本。ちょっと珈琲の勉強がしたかったので、別の目的で大局を知るにはわかりやすかった。だけど、筆者のレビューを読んでみると、どうやら前著の「コーラ篇」の方が評判いいみたいだね。

ご縁あって、ここにでてくる会社2社のPRの方とお話する機会があったのだけど、当然ながら表面的にコンシューマにみえている姿と本体の差異はあるようです。それは悪い意味ではなく、なるほどなって感じでしょうか。そして、それを理解した上でやっぱりプロフェッショナルな仕事って素晴らしいなって"白旗"な気持ちになりました。ああ、もっと彼らと色々と話がしてみたいな。すごく勉強になる、やっぱりコンシューマビジネスのど真ん中。面白いよな〜。

仕事はやっぱりど真ん中にいるかどうかで、勘というか感覚というかが度儀済まされてくるものがある。そろそろ私もど真ん中でひりひりしたいな。ちょっとぬるま湯な毎日、怠けている気がして罪悪感です。