Monday, August 31, 2015

二期会「魔笛」@BSプレミアム

お手伝いしている頃に一度だけゆっくりお話する機会があった宮本亜門さん。深夜に今回の「魔笛」を観ながらなんだかあの時の彼の表情や語り口調のことをふと思い出しました。

ストーリーを現代にもってきて、映像(プロジェクションマッピング)処理が満載。らしいな〜っていうか、会内で反発とかきっと会っただろうな〜とちょっと心配になったりして(苦笑。パミーナの幸田さんが相変わらず美しい歌声でした。久しぶりに生歌聞きたい...。

しっかし、ついつい観てしまったけれどAM3:00まではきつかった。眠い...zzz

Sunday, August 30, 2015

「戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!」(永井孝尚 著)

とてもわかりやすいマーケティング本。ちょっと珈琲の勉強がしたかったので、別の目的で大局を知るにはわかりやすかった。だけど、筆者のレビューを読んでみると、どうやら前著の「コーラ篇」の方が評判いいみたいだね。

ご縁あって、ここにでてくる会社2社のPRの方とお話する機会があったのだけど、当然ながら表面的にコンシューマにみえている姿と本体の差異はあるようです。それは悪い意味ではなく、なるほどなって感じでしょうか。そして、それを理解した上でやっぱりプロフェッショナルな仕事って素晴らしいなって"白旗"な気持ちになりました。ああ、もっと彼らと色々と話がしてみたいな。すごく勉強になる、やっぱりコンシューマビジネスのど真ん中。面白いよな〜。

仕事はやっぱりど真ん中にいるかどうかで、勘というか感覚というかが度儀済まされてくるものがある。そろそろ私もど真ん中でひりひりしたいな。ちょっとぬるま湯な毎日、怠けている気がして罪悪感です。

Saturday, August 29, 2015

Salon de Miyu ~ ワインについて英語で学んでみよう ~

I did a “Wine and English” event last night. My English teacher picked up some wine phrases- “Cult Wine”, “Horizontal tasting”, “Pop and Pour wine” – can you guess what they mean?

「ワイン英会話」をテーマに開催した"(番外編)Salon de Miyu"、今回も多くの方に参加していただいて終了しました。当初、M先生は心配満載で色々いっていたけれど、初の試みとしては自分でいうのもなんだけど盛況だったんじゃないからな〜、本当にありがたいことです。

なんでもいい、新しいことを始めるって体力と気力がいります。だから、少しずつでも小規模でも開催し続けているってことについて、私は自分を褒めたいと思う。こんな小さなきっかけでもいい、知り合った同士に何かしらの影響を与えることができるなら、それは素晴らしいことだと思うから。

お手伝いを続けているインタビューのお仕事で知り合ったRちゃん。私との出会いをきっかけに新しい道が見えたといってくれて、本当に嬉しく思う。私はちょっとだけ彼女の背中を押しただけだし、可能性が少しだけ早く見えただけ。本当頑張ってほしいと思う。薦めた私のエネルギーにもなるしね。

ありがとう、本当にありがとう。
人はやっぱり人に助けられる。小さなことでいい、私はそうやって生きていきたい。

Friday, August 28, 2015

「女、今日も仕事する」(大瀧純子 著)

ちょっと複雑な気持ちになった。

私は結婚もしてないし、子供もいない。だからこそ、"女"ということでくくられているこの本を読みながら、同感できる一方でどうよって思ってしまうことは否めない。最近やっている某ドラマで「結婚している女だけが優遇されている会社待遇なんて、独身女にとってはなんの意味も無い」なんて堂々と言い放っているシーンがありましたが、この年になると正直同感するところもあったりして...。

確かに筆者の成功物語というか、切磋琢磨している人生には心打たれる。だけど、一方でって思ってしまう私はやっぱり心が狭いのかもしれない。結婚もしてないし、子供もいない。だけど、離れた地で暮らしている親のことはやっぱり気にしなければ行けない年齢になっている。兄弟姉妹はいたとしても、結婚している彼ら彼女には最終的に期待をしてはいけない。そして、一方で今だからこそチャレンジしたい場所があったりもする。。。

読みながら苦しくなってしまった一冊。
さて、これからどうやって生きていこうか。

Thursday, August 27, 2015

Coaching(コーチング)

某所にて。10年前にお世話になっていたトルコ人コーチに声をかけていただいた。

帰宅してから調べてみたら、最後の連絡は2010年。最後に会ったのが2006年だったのでもう10年だというのに、よく覚えていたな〜、びっくりだけど有り難いよね。

思えば、あの頃の私は面倒な客(クライアント)だったに違いない。彼とのセッションは毎回号泣で、4時間くらい軟禁的扱いで語りあったっけ。めっちゃ楯ついたこともある。ま〜、私もひどく子供だったけど、彼もね〜...なんて10年経つと思ったりもするんだな、これが(苦笑。

だけど、今はいい思い出。あんなに体当たりでいた私、それはそれで悔いはない。

Wednesday, August 26, 2015

負けず嫌い

「笑うしかないくらいの勢いで色んな困難が発生するというのに、貴方がなかなか落ち込まないとか鬱にならないとかいうのは、きっと負けず嫌い度数が相当高いんだよ」
なんてこと言われました。

思い起こせば、そうかもしれない。
■新入社員時代、仕事が膨大すぎて終わらないのでこっそり週末勤務したけど、それでもやっぱり終わらないのが悔しくてトイレで泣いていた
■「女性はこれだからダメだ」と言われるのがイヤだったので、パワハラめいた発言をされていても仕事だけは100%の勢いで、時に120%で納品してた
■英語が出来ないのがコンプレックスだったので、早朝英語に通いつつ、転職期間は短期留学した(→しかしこれはまだ克服できず)
■「地方出身者の癖に生意気なんだよ」と言われた先輩の発言にいらだちを感じたものの、一年は猫かぶりながら「あいつ結構やるんだよ」と言われるくらい完璧サポートを行った
■PR業務についたけど、よくわからないので夜学に通って勉強した(→いまだにそこで知り合った方々とはいい関係)
■男の嫉妬というめんどくさい環境にあっても、女で仕事していることに対して誇りもって笑顔で(でもこびはうらん!)仕事に遂行した(→だからよけいに疎まれたけど)

な〜んてね。
当たり前なことではあるけど、心折れなかったのは「私は間違ってない」っていう思いがあるからなのかもです。そうやって育ててくれた両親に感謝だ!

Monday, August 24, 2015

得があるから人は仲良くするの?

札幌時代の師匠とも言えるM氏のお見舞いに行ってきた。お見舞いといっても、手術前の準備の為ということだし病院生活は退屈しているのかな、なんて思ったし、やっぱり心配だったので顔を見ておきたかったからね。プラス、きっとこれからの生活を不安に思っているのだろうから。

彼との付き合いはかなり長い。私が25歳くらいに出会っている11歳年上のお兄さん。新卒時代の仕事のいろはをがっつん教えてもらって、思いっきり頑張る術を教わって、いつも心の応援団でいてくれて、だから札幌から東京に来ても途切れることなくお世話になって、逆に彼が倒れて入院した時には嫁と間違われる程足を運んだり、お仕事ちょっと心配で色々と私の知り合いを紹介したり、なんだろう...不思議と私の人生の節目には必ず彼の存在があったような気がします。

もちろんいい意味ばかりではなく、私の前を歩いていて指導をずっともらっていたはずの彼がふと後ろに見えてしまった自分に気づいた時(つまり自分が成長したってことだろう)の落胆具合とか、それはないだろっていうことを言われたりとかも多分にあったけれど、やっぱり私の中では自分の人間形成上に大切な人として存在しているのだな、と思うからやっぱり大切な人。着かず離れず、それでも私の中にいる人って感じと表現できるかな。従兄弟のお兄さんくらいの距離?(苦笑。

一方でこういう行動を非難されたりもする悲しい現実もある。
今なにもしてもらってないというのに、人がいいばかりじゃ利用されるよ、なんて周囲の身近な人に言われたりね。利用なんてされないよ、なんて思うけれどそう見えるのかな〜。見舞いに行くってそんなにハードル高いことなのだろうかしら。

あまりに連続で近い人に言われて、逆に悲しくなった。
私は思う通りに行動しただけなのに。

Sunday, August 23, 2015

Achèvement d'étude, août

久しぶりの料理修行、今日はフルーツいっぱいレシピを3品学びました。

マンゴーのクリームパスタは想像つかないレシピだったけれど、びっくりするくらいのシャンパーニュに合うし、早速復習してみようっと♪ 

お料理は楽しい。
■本日のシャンパーニュ
 Marie Demets, Bruno Paillard Brut Premiere cuvee

SHUNGA〜18禁の春画展。エロとポルノはどう違う?〜

2013年冬から翌年にかけて、大英博物館で大規模な「春画展」が開催されました。入場数は3.8万人、そのうちの55%が女性だったと言います。出口調査によれば、そのうちの95%が満足だと語り、"日本人のイメージが変わった!もっと堅物だと思っていたのに、こんなにも自由な国民性だったのか"と好評価だったとか...。
***
昨日はご縁あって、古美術商・浦上蒼穹堂(http://www.uragami.co.jp/)の浦上 満さんが所有されている作品を観ながらお話を伺うという貴重な機会をいただきました。いや〜、全てが興味深かった!中国古美術(ああ、歴史を知らなすぎるとまたも反省..やっぱり勉強しよう)や"北斎漫画"についても説明いただきつつ、貴重な品がどんどん目の前に。そして目玉の「春画」です。英国での展覧会にも尽力されていた浦上さんの裏話的な要素もいっぱいで、私の頭の中もフル稼働。その後、話の流れは、国家財産の流出や日本人のリアル価値の喪失まで発展。予定時間を大幅超えて、とても充実した時間を過ごさせていただきました。ああ、もっと聞いてみたかった、聞き足りない!!
***
っていうことで、来月からついについにの「春画展」が日本で開催されます、これは行かなきゃですな。
女子の皆さん、いかが?

■春画展—shunga—
http://www.eiseibunko.com/shunga/
日時:2015年9月19日~12月23日
場所:永青文庫

Saturday, August 22, 2015

ビストロMiyu; 蕪の冷製スープ

久しぶりにお客さま来店っ!

あっ...あまり都内にいないから予約ないのか?というと、"逆にいつ居るんだ"とご指摘あり。すいましぇん...。
さて...お客さまが来ると、調子にのって作りすぎる私。食べきれるかな〜と心配してましたが、結果として二品追加しました(人が増えたのもある)。いやはや、ありがたい。一番評判よかったのがシンプルに"蕪の冷製スープ"。お野菜の味をしっかり感じて食べるのは本当に幸せになるよね〜。
食べ過ぎ予感のビストロMiyu。またの来店お待ちしています。


<昨夜のmenu>
サーモンの昆布締め、鴨の燻製、ピクルス
ホタテとグレープフルーツのマリネ
蕪の冷製スープ
ねぎとタラのグラタン
鶏もも肉のブドウ煮込み
※Miyu-mama特製・ラムのワイン漬け
※海老の山椒炒め
豚スペアリブ
(時間切れにてここで終了。一応、北海道チョコは用意していました)

Tuesday, August 11, 2015

D通のお兄さん@ Sapporo

ご一緒したのは13年ぶりでしょうか。札幌時代、仕事以外の世界を教えてくれたSお兄さま。

映画に行ったり、本を貸してくれたり感想いいあったり、JAZZの世界を教えてくれたり、ジムでトレーニングしたり(まったく本人覚えてなかったけど...)、私の中では仕事相手というより、 よくわからない〝大人子ども友達〟というイメージが強かった人。

偶然にも同じ方向の学びをしていて、なんだかそれも必然だったのかと思いました。嬉しいな。

またいつかどこかで会いましょう。お互い年を重ねても、きっとその時変わらず話が出来る気がするから。

Monday, August 10, 2015

「画業20周年 片岡鶴太郎展 還暦紅」

昨年都内で開催されていた「還暦紅」が、札幌三越に来道していたので父の面会後、ふと立ち寄ってみました。いや〜、正直そこまで期待してなかったのだけど(ごめんなさい)素晴らしかった〜っ!!

鶴太郎さんは本当に多彩な方だな、と思います。彼を知ったのはお笑い芸人としてですが、その後はボクサーや役者、そして芸術家としてどんどんと活動の場を広げていった姿は子供心にもとても記憶に残っています。そして今まさにその集大成として開花したのでしょう。画業20年にして、水墨画や油彩だけでなく、こんなに幅広く和裁や茶器への絵付け等も行っていたことを知って正直驚きました。そして、その幻想的でもある独自の世界、これはもう趣味なのではなくアートの域ですね。

38歳で初めてチャレンジした油彩作品「家族」や、初の絵画展「とんぼのように」の代表作、昨年発表された「金魚<二曲屏風>」など見応え満載。作品制作映像も楽しめたし、記念グッズ販売コーナーもちょっとワクワクしたし堪能させていただきました。感謝。

「とんぼのように」に記せられていた鶴太郎さんのメッセージ、〜とんぼは後ろを向くことはない。そんな”とんぼのように”生きていたい〜が心に残りました。私もとんぼのように前を向き生きたいな。あ、生きてたか?(笑
http://www.kataoka-tsurutaro.com/user_data/information.php

Saturday, August 08, 2015

「夢見るフランス絵画」

個人的にルノワールが"ルノワール"になったのは、1890年以降だと思う。90年前の作品はどこかモネっぽかったりするし、彼らしさでもある「パステル調の柔和の女性表現」が明確に出てくるようになったのはその頃からからな〜と。

今回の展示で"ルノワール"以前(勝手にそう呼んでいるだけですが)の1879年の作品が2点来ていたので、ちょっと興味深く比較して観てきました。こういう時、地方都市開催だとゆっくり観ることができていいもんです。w

それにしても、"印象派"といっても本当に色々な画風があるなと感じます。学生時代はどちらかといえば「なんかキレイな絵だな〜」とか「わかりやすい絵だな〜」というのが"印象派"なんだと思っていたけれど、実は全く違って、そこに隠された思想が入ったり、それまでの時代で吉とされていてものを本気で打ち砕きにいっているエネルギーや挑戦が見え隠れしたり、異文化を巧みに取り入れて(これもチャレンジのひとつだけど)うまく昇華させてみたり、まさに激動だったんだろうな、なんてことを今になって知ることができたから故に思います。先日もぶつぶつと呟いたけれどフランス革命を終えて100年も経っていない頃、あの地はきっと刺激でヒリヒリしていたに違いありませんね。ちょっと体験してみたかった(苦笑)。

展示会後半に、藤田嗣治の作品も6点ほど来ていました。洗礼を受ける前の彼が見えていた世界を、訪れたばかりのランスの記憶が薄れる前に此処で再会できた嬉しかった。やっぱり私は、フランスにいつまで経っても夢見ているのかもしれません。

Wednesday, August 05, 2015

Prochain défi(次なる挑戦);

今、これまで出会うことなかったジャンルの方々に"話を伺う"という機会に恵まれている。それは本当に多くの学びを私自身に与えてくれていて、感謝の時間でしかない。

一方で、誰かが歩んできた人生を”書く”という行為の重さも再度実感。初めて会った人に、自分自身について伝えてくれる機会なんて希有なもの。私の描き方次第で、その人に対する周囲の人からの印象が決まってしまうかもしれないのだから責任重大だよね。

***
アダムとイブが手にしたのは林檎は"禁断の果実"だった。私が自分の手から解き放った林檎は、どんな果実となって私の前に現れたのだろう。なんか最近ちょっとワクワクしてる。

Tuesday, August 04, 2015

couronne(リース)

リースの輪には"また戻ってくる"という意味があり、"永遠"や"平和"そして"幸福のシンボル"でもあるといわれているそうです。

冬〜春、春〜夏、夏〜秋、我が家の玄関はいらしてくださる方を歓迎するという意でリースを飾っています(というか、この半年でそうすることにしただけです...汗)。

自ら帰宅してもお花が「おかえり」って迎えてくれる。ちょっと心豊かになるから、とってもオススメです。あ、さらに自分で作るから愛着もわくんですよ。うふふ

アートセミナー:Edouard Manet

フランス革命から100年過ぎることなく、アート界では様々な革新的なことが起きていました。

そのうち気になるのはこの人、いわゆるボンボン育ちのManet. 今でいえば、最新のお洒落スポットに出かけては絵を描き、多くの女性とお楽しみな時間を過ごしてはラブラブしていた人(結果、性病になるというオチ付きですが...)、そういえばアスパラガス作品の彼らしい逸話もあったっけ。一方、作品にはどこか都会育ちの闇というか、寂しさも感じます。どこか哀しげな表情は私たちになにかを訴えているようです。

「今のヴィーナスを描きたい」と革新的な作品を描き続けた彼。人気のオルセー美術館の作品前には、相変わらず行列がやみませんが、もし彼が生きていたらまた別の試みで「今のヴィーナス」を描いていたんでしょうね。観てみたかった。

Sunday, August 02, 2015

Charcuterieな彼女のその後;

仲良くしいただいている妹分(https://goo.gl/J4jCW8)が来年早々のParis入りを目指して、今のお仕事に区切りをつけることになったというので会いに行ってきました。

私にとってもあまりの展開の早さにびっくりしたけれど、色々なご縁もあって"飛んでみよう"というはずみがついたようです。うんうん、人生を主体的にすすめようとすると地球は動き始める、それを彼女が今、感じられただけで嬉しいな〜と思いました。本当おめでとう、そして"この世界"へようこそ。

日々漠然と「いつか○○したいな」なんて思っていたりします。だけど黙っているだけでは間違いなくいえるのは自分の人生に「いつか○○」は来ません。「いつか」を手にしたいのなら決断しなければならない。怖いけれど自分の人生に積極的に関与しなければ何も変わらない。「いつか王子様が...」っていっている人と一緒。王子様は思っているだけなら来ないのだと、身をもって実感してたりして...(→これは自分への戒めとしてあえていってみた...いや、そもそも白タイツのブルマは怖い... 汗)。だから今回のように決断した一歩はやっぱり大きいのだと思う。Anyway. 彼女が"決めた"という行為について、一回り以上年下ながら尊敬もしているし、応援したいと思う。だから、万が一自分が望んでいなかった結果になった時、彼女は落ち込むかもしれないけれど最低限私は変わらず傍にいたいと思う。嫌だといっても多分いると思う。ww

安心していっておいで、そして私にこれからも刺激をいっぱいください。あなたの未来が楽しみです。

P.S. 滞在中、会いに行くから部屋だけ確保しておいてくださいまし。旅人は嫌だといってもあなたに会いにいきますよ〜。

Saturday, August 01, 2015

オーギュスト・ロダン「接吻」

誤解を恐れずに発言してみると・・・私は「接吻」が好きだ。観ているだけでドキドキする、この二人はどうしてこうも熱いのか...。

「恋愛こそ生命の花」と男女の愛をテーマとして多くの作品を生み出したロダン。「接吻」はダンテの"神曲"にうたわれたパオロとフランチェスカの悲恋ストーリーが主題となっているそうです。
そして昨日初めて知った事実。この二人の作品が「地獄門」にもあることを。右下にいるこの二人...皆さんご存知でした?

うえーん、知っていたら毎日通っていたロダン美術館でチェックしたのにーっ。ああ、もっと近づいて観たい!!!

アートセミナー:「ボルドー展」&「常設展」

 国立西洋美術館、満喫day。外の展示のロダンと向き合う時間が長かったのか、腕の火照りがいまだ続いています...つまり美術館で日焼けしました(苦笑)。

「ボルドー展」については、なかなかチャレンジングな展示会だと思います。まだ2ヶ月ほど会期が残っているのであまり詳細な感想はこのソーシャルの場でお伝えするのは控えるとして、ひとつ言えるのは「ワインに関する作品や資料」を丁寧にマークしてくださっているのでそこに注目して回るのは興味深いことは確かでしょう。普段あまり展覧会にいかないワイン好きの方も是非ご注目あれ〜。

さて今回特筆したいのは、今年からの新規展示作品を含む「常設展」です。昨年より10円値上がりして430円でいつでも観れる作品群。基本的には企画展示と違って人はあまりいないので(哀しい)ゆっくり観ることができます。

一番の目玉は昨年11億円で落札され、今年3月から期間限定の展示となっているフェルメール「聖プラクセディス」でしょうか。世界中で大人気で満員御礼状態のフェルメールですが、ここではかぶり付きでゆっくり観れることでしょう。ただそこに置いてある説明ペーパーを読む限り、とても館としても気弱コメントです(苦笑)。文献が残っていない以上、正解はわからないのは確かですがこれは本当にフェルメールなのか...ご自分で確認くださいませ。自分の眼がきっと正解です。

またイタリアルネッサンスと(ちゃかしながらも)大好きな北方ルネッサンスの違いをテーマに観てみるのも面白いかもしれません。代表的な北方ルネッサンス作品がここには3枚あります。相変わらずの緻密さで描かれる男性は愛すべき不細工ちゃんです。そして、イタリアは本当にイケメン揃い。いいね、やっぱりイタリア男、もはやのポージングです。笑っちゃいけないけど、歴史の重みある"伊達男"パワーを感じました。やっぱり民族性って面白い。

おまけ感想。彫刻作品を触って監視員に叱られる大人を2組ほど見かけました。そりゃ〜、あの精巧な筋肉表現のロダンです、触りたくなる気持ちはわかります。だけどね、それはいかんのですよ...でもそれがわからんのが日本のアート環境なんだろうね。美術館で体育座りをして先生から説明を聞く子供たちを海外では普通にみかけます。そうやって培われた「アート保存」に対する想いは、ここでは未成熟なのかもしれません。がんばれ、日本!!