Tuesday, February 02, 2021

péché originel(原罪)-イブは本当にアダムを誘惑したのか?-:

年始から始めた聖書のお勉強、本日のテーマは「原罪」。
"旧約聖書において蛇の誘惑により禁じられていた「知恵の木の実」をとって食べるという人祖アダムの罪に由来する"、とwikiさんは説明していますが、要は「アダムとイブの物語」ってことですよね。ま、この罪によって、アダムは労働、イブは産みの痛みを抱くことになったってやつです。

私の場合はあくまでもart視点なので、多くの画家が描いた「アダムとイブ」を観てみましたが、見れば見るほどイラっとします(苦笑)。だって聖書には、
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...女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆していた。女は実を取って食べ、一緒にいた男 にも渡したので、彼も食べた。二人の目は開け、自分たちが裸であることを知 り、二人はいちじくの葉をつづり合わせ、腰を覆うものとした(創世記3)
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としか書いてないわけですよ。蛇にそそのかされたのはイブ(女性)っていうのは間違いないけれど、それ以外は特に何も記載はない。でもここから(旧約聖書を経典にもつユダヤやイスラム教発信で)男尊女卑やら"女は罪""女は汚れ"みたいなものが起きているわけですよね。で、それを助長したのがそのこのテーマを描いている画家たちなんだなって改めて...です。

大体ですよ、どこにも蛇は"女"とか書いてないのにこれらの作品に出てくる蛇に胸があったり表情含めて大体が女性っぽいんですよ。しかもイブの表情は大抵悪びてないし(ティントレットの作品では誘惑しているような笑みすら浮かべている)。もう一度言いますよ、一緒にいたアダムに渡したとは書いているけど無理強いしたとか書いてないですよね。
加えて、アダムの描き方ですわ。イブの行動に仰け反ってる気の小さい感じとか、参ったなー的な吹き出しを入れたくなるような(こら、クラナハ親子!!)表現とか、「俺は理性があるけど、イブがいうからさー」みたいな感じ?ねー、どこにそんなこと聖書に書いてる?

そういう中ではちょっと興味深い誰もがご存知ミケランジェロが描くアダム、自分から禁断の果実を取りにいっている姿とか面白い。女性に興味がなかった...と言われる彼だからなのかなんなのか。どういう思いでこう描いたのでしょうか、しかもカソリックの本拠バチカンで!!!

学び始めて改めて思う、宗教理解って本当に大切な気がします。欧州文化の30%以上を占めている(旧約を含めたら70%)宗教の背景って、間違いなく日々の考えとかに浸透しているって思うのだよね。だからね。私は別に強烈なフェミニストではないけれど。あくまでも勝手な男性優位に導く発想はやめようよ、とは言いたい。女流画家がこの時代いなくて宗教が広まったからなのかもしれないけど、そんなにイブ悪いことしてないと思うぞ。ぶぶぶ

Friday, January 22, 2021

「Babettes gæstebud (1987)」


先日のアマンダ・ゴーマンの素晴らしい演説(
https://youtu.be/Jp9pyMqnBzk) を聞いて、改めて宗教心について考えさせられた。「今の日本における"仏教"はお葬式だけが出番の宗教で、心の拠り所になっていないのが問題なんだよ」と、父が眠っているお寺の住職が以前におっしゃっていました。とても恥ずかしながらその言葉が身に沁みていて、だから彼女の聖書からの引用とか、本当の意味では理解できてないんだろうな、と自覚してはいます。だけど、そんな私でも彼女の詩は本当に心に響きました。

私たちは今、色々と困難で不都合な時代を生きているのは確かだけれど、不条理や不公平に甘んじて口を閉ざしてはいけない、希望を捨ててはいけない...ってこと。本当にパワーある言葉、素晴らしかったです。
ということで、宗教心といえばで本日の一本は「バベットの晩餐会」、デンマーク映画です。すごくすごく静かな映画なのだけれど、なんでしょう...内面というか心の奥底というか、、、そこにグググと訴えてくる情感みたいなものが熱い熱い映画です。モノクロ映画ですか?と思うくらいの人々の色彩の中に、将軍の着衣が色づいていて最後には...。じっとり見たい映画。ぜひ。

バベットの晩餐会▫️

Wednesday, January 20, 2021

「Loving Vincent-ゴッホ真実の手紙(2010)」

 昨夜はquickにゴッホの伝記ドキュメンタリーを視聴。Miyu-mamaに呆れられながらノートに記録していたartノートは、ここのところmind map仕様。久しぶりに使ってるけれど、やっぱりこれいい手段だよね。

なんだかんだ言いながら、ゴッホはオランダ人。そりゃ、芋(馬鈴しょ)食べてるし。靴ばっかり書いてるし。真面目だし、偏屈だし。。。。
色々な学びは楽しい&ちょっと恥ずかしいノート公開。www



Tuesday, January 19, 2021

「カンパニー〜逆転のスワン〜(NHK)」

引きこもり生活も長引いてきて、ついにNHKオンデマンドまで手を出しました

💦。もともと叔父がNHK勤務(あの登坂さんは札幌在局時代の後輩でした)で幼少時代から家で観ている方ではありましたが、かなり古い作品やドキュメンタリーまで観ることができるので、これヤバイ...。逆におうちごもりが加速しそうです。www

そんな中で、今月始まったらしいバレエを題材にしたドラマを発見。日曜夜に放映で哲也くんがバレエ監修しているらしいので見てみたら...これがちょっと衝撃。よくこの内容で哲也くんがOK出したな、というのが第一印象でした。ま、バレエが題材になるドラマって結構こんな感じになりがちなんだけど...ちょっと虚しいかな。ああ、まだバレエってこういう位置付けなんだって。

バレエ文化を日本に広めたいと、積極的にマスに出るようにしていた時期は今からもう20年前くらい。彼は後進の指導と演出に方に力を入れて舞台にほぼ立つことがなくなった今、やっぱりまだここなのでしょうか。
私とはちょっと世代が違うので北海道出身ながら面識がない宮尾さん(彼は札幌舞踊会出身だったらしい。モト先生喜んでるね)が、今後この世界観をどうやって演じていくのだろう。今週からはリアルでみてみたいと思います。

Sunday, January 17, 2021

「5 to 7(2014)」

 (元ボンドガールのベレニス・マーロウが主演&アメリカ映画なのに空気感はフランスっぽいから勝手に認定してみた)

フランスでは5時から7時が不倫関係の時間だそうです。故に映画タイトルは”5 to 7"。dinner前のその時間だけは自由になれる=どこにいても問題ない、というのが元々の意図でのフランス人にとっての隠語とのこと。
ストーリーとしては奇妙なくらい爽やかに進んでいく中で、アメリカとフランスのカルチャーギャップをお互いに分かち合うシーンがとても興味深い。お互いの知らないことをこうして埋め合うというのもまた恋愛を加速させてしまうのかもしれないね。夫婦公認の不倫関係というのがフランス的ながら、なんとなく不倫というより婚外恋愛という感じが強い映画でした。
お時間ある方、amazon primeでどうぞ。

Friday, January 15, 2021

Tacit knowledge(暗黙知);

引き続き読書期間。今は〝マイケル・ポランニー”の暗黙知と形式知について学び中。

某氏指摘によると、私は恥ずかしながら言葉に表すことが苦手みたい。経験値領域は説明出来るけど、私が感じたこととか感情の機微とか表現する言葉をもたないことが多いかもと指摘を受けて実感してしまった。暗黙知だね、と何度言われたことか、、、。
幼少期に言葉がいらないballetの世界で生きていたからなのでしょうか。いまだに身体表現から感じることには敏感なんだけど。あああ、もっと勉強しなきゃ。

Thursday, January 14, 2021

"Comme un chef (2012)"

 


移動時間にちょうどいい1本、84分。最初から想像ついちゃうストーリーなんだけど、このくらい軽いフランス映画もたまにはよし。どうしてもジャンレノは"レオン"のイメージを引きずちゃうけれど、実直ながらダメダメな今回のシェフのような役も愛らしかった。

隙間時間や頭空っぽにしたいときにどぞ(機内で観る映画にちょうど良い感じ)。

Wednesday, January 13, 2021

La Distinction

 最近知り合ったおじ様は社会学や哲学に長けていて会話の節々に謎のwordingがでてくるので時々「?????」状態になる。私自身そちらに〝暗くはない“方とはいえ流石に専門ではないので久方ぶりに学問的な本を取り寄せてお勉強中(なんかわからないのが悔しい)です。

まずはフランス人の社会学者ピエール・ブルデュー。絵画や音楽などの趣味嗜好によって、その人物の出身が判別するという緻密な統計調査を行った方(フランスはありかもながら日本でこれ提唱したら差別と批判されるかも)。色々思うとこあるけど、、、体系化するって力、エネルギーには感服。で、、、ちょっとわかる、って思いました。だけどね、やはり言いたい。「やだなぁ、自分で選択して生きてきた気でいたぞ💦

Tuesday, January 12, 2021

"Don Quixote(2012)"

 昨日はパリ・オペラ座バレエ・シネマの鑑賞へ。演目は"ドン・キホーテ@バスティーユ"、ヌレエフ版です。

上映前のバスティーユ内の映像と客席から聞こえてくる音声に「ああ、今度はここにいつになったら行けるんだろう」なんてボンヤリ寂しい気持ちになりました。
昨今はオペラやバレエ、歌舞伎などもこうして映画館で楽しむことができるようになりましたが、これはこれで嬉しいもののやっぱり私は生の方がいいな。ちょっぴりお洒落して出かけたいものね。ハァァァ

Sunday, January 10, 2021

「Perfetti sconosciuti(2016)」

リメイクされ続けているイタリア映画がとても面白かった故(ぶっちゃけ具合が好きで)、これまでにフランス版と韓国版も観たものの...公開中の日本版も観たいと行ってみたら...うーん、、、というのが正直な感想。これを初めて観るなら面白いのかなぁぁぁ、珍しく観客が笑っていたし(苦笑)。だけどキャストもいいのに、なんでこうなる???って思うんですよね。日本ではないよなーって思うエピソードはそのままなのに、追加して入る謎のコンビーフSTORYいる?などなど(そもそも某事務所のゴリ押しなのか知りませんけど主演って概念いらねーよってことも声だかに言いたい...)

先週末に公開したばかりだからネタバレになるのでコメントは避けますが....この作品の脚本の面白さはぜひ本場もんを観てくださいませ。多分amazon primeでもまだ見れるはず。

Friday, January 08, 2021

"Un homme à la hauteur(2016)"


勝手に"フランス映画祭2021"を開催中。

昨夜の一本は、身長170cmの弁護士女性と136cmの建築家の男性の恋を描いた2016年公開の作品、邦画タイトルは「おとなの恋の測り方(https://movies.shochiku.co.jp/otonanokoi/)」 です(→毎度ながらこの邦題の酷さは何なんだろう...ブツブツ)。パッと見は恋愛映画を装いながら、障害に対しての差別や偏見といったテーマがメインである作品でとてもフランス的。
主人公の義理の父が母親に向かって言い放った言葉、「君は心に障害があるようだね」がとても印象的。どんなに障害に対して理解あることをいったりしていても、人は悲しいかな、自分のことなると受容って低いものです。母親は聴覚に障害を持つ父親に”あなたは見た目は普通だから"なんて言ってしまう。これって実は"(背が低いのと違って)他の人には気づかれないからいいのよ"といった偏見が隠れているという証拠でもあったのかもしれません、だから父は前述のように呆れ気味に彼女に言ったのでしょう、そして少なからず傷ついたはずです。
私自身、若かりしき頃に自分より身長が低い人と付き合っていたことがありますが、ヒールある靴を避けていたなー、とか思い出したりしました。別に相手が何をいったのではないけれど、勝手に気にしていたんでしょうね。と言うか、自分にとってのその気遣いってなんだったんだろ...なんて、今だから思えるのかもな。
一旦別れた二人ではありましたが、、、映画の方はハッピーエンドで良かった♪

Sunday, December 13, 2020

"Deux moi -パリのどこかで、あなたと-(2019)"

 
フランスに行けないから、フランス映画へ。

コロナ前の作品ではあるけれど、とっても今っぽい。ゆる〜いつながりの象徴ともいえるSNSが出会いの主流時代になったとしても、実は本当の意味での孤独からは逃れられない。でもでも...一歩だけ踏み出すことによって出会いがあるかもしれないって未来を肯定してくれる。そんな温かなending、よかったです。
主人公の一人、がんの免疫治療の研究者であるメアリーの言葉がとても印象的でした。
「がんは敵ではなく、不均衡の結果です。薬を投与してがん細胞だけではなく周辺臓器まで破壊してしまうのはなんて悲しいことなのでしょうか。免疫力を上げてがん細胞と向きあうことが一番の治療なのです」
これ悩みごとも同じかもしれない、悩みは敵ではないってこと。免疫ががん細胞と向き合うように、悩み事も自分自身で向き合ってみないと解決にはつながらない。自分自身をパワーを高めないといけないってこと、改めて気づかされました。
味わいあるいい映画。始まったばかりです。

Friday, October 30, 2020

「ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン」

泣ける映画でもないというのになぜだか途中から涙が溢れてしまって、自分でもびっくり。。97年間の彼の生き方に感動してしまったのか、過日亡くなってしまった高田賢三さんをスクリーンの中で見つけたからなのか、Miyu-mamaからよく聞いていた彼女の現役時代の苦労と重ね合わせたからなのか。

どこまでもモダンなカルバンの世界。ウーマンリブだけではないけれど、「解放と自由」がキーワードとも言える彼の戦いとチャレンジの記録。そこに日本やソ連、中国という洋服から遅れていた国での展開や、オートクチュールとプレタポルテという当時の常識に対するぶつかり合い、マキシムドパリで受けた仕打ちに対しての買収劇だったり。本当に人生全てがストーリーな人だなーっと。今以上に閉鎖的だった業界での闘い。それをしなやかに受け入れつつも前に進む姿。なんだかとっても元気をいただきました。

余韻を楽しみたくて、ドゥマゴに行ったらフルートとピアノのLiveを行なっていました(https://www.bunkamura.co.jp/magots/topics/2529.html )。 やっぱり生演奏って幸せです。こんな贅沢時間に感謝だな。

Sunday, October 25, 2020

今井アレクサンドル展覧会

長年の友人にお誘いいただいて、昨夜は
今井 アレクサンドル
さんの個展へ。可愛くて見ているだけでHappyエネルギーは与えてくれる作品たちに囲まれて気がつけばニコニコ。ご自身の作品そっくりなアレクサンドルさんの笑顔に触れてニコニコ。いやいや幸せな時間でございました。

ニコニコ太陽に一目惚れして、ついついお持ち帰り決定!!どんな額縁選ぼうかな、なんて考えるだけでワクワクします。出会いは人と人だけじゃないものね。うふふ

温かく素敵な時間と出会いに感謝。 

Monday, October 19, 2020

「行った気になる世界遺産」

 

「コロナ禍ではなかなか旅ができない!!だけどこの手があったか!」と思わせてくれた一冊。全編"妄想"旅行、著者も行ったことがない(苦笑)ので写真ではなくイラストで描かれる世界遺産たち。1つ1つのストーリー(情報ありガイドというよりも小説に近いエッセイ)も短いので、筆者と共に今度はどこを旅するのかしら、なんて気楽に楽しめていい感じに楽しめました。

海外渡航が解禁になったらどこ行こうか、なんて妄想するのも楽しい一冊。
ああ、旅を欲しているのね...っと自覚してしまうジャケ買い購入でした。w

Wednesday, October 14, 2020

"MINIATURE LIFE展2"

 


SNSで毎日発表されているし、わざわざ会場へ行かなくても"パソコンやスマートフォンで見ればいいじゃん?"なんて考える人もいるかもしれませんが小さな画面だけでは楽しめない田中達也氏(https://miniature-calendar.com/about/) のユーモア溢れる空間に触れ合えて大満足です。これ全く違うんですよ、リアルの大きさ見たら。彼のアイデア...というか視点の広さ、尊敬します。本当すごい!!ああ...私も彼のような視点の幅(いや高低感?)もてる人になりたいなー。

よもやの想像以上に小さいミニチュアの世界に短い時間ではあったけれど魅せられました。ガリバーになった気分でこの世界を楽しんでみましょう。謎解きをしているような気分になりますよっ!!

Sunday, October 11, 2020

「L'Arabe du futur(未来のアラブ人)」

シリア人の父親とフランス人の母親に生まれた著者(リアド・サトゥフ)が幼い頃のアラブの暮らしの記憶を描いた漫画。フランスでは200万部を超えるベストセラー。彼はカダフィに崇拝する父親の仕事の都合で幼少時代にリビア、シリア、フランスに渡り歩いたそう。これはその時の記録...日本的に言えば"ちびまる子ちゃん"的な記録漫画と言えばわかりやすいかも。友人に勧められて読んでみました。

感想。淡々と描写されるストーリーはじわじわと恐ろしくなりました。あくまで子供視点だからと思ったとしてもやっぱり怖い...というか"残酷"って感じることも多くって。でもそれは彼の罪ではなく、環境だからこその事実描写。もう少しいうなら、真実かどうかもわからないよね。だって、彼は子供だったんだから、そう見えていたけれど違ったのかもしれない。でも彼にとってはリアルだった、、、ってことなのかな。

まだ消化されていないけど。今回、この本に出会えてよかった。どうやら全6巻あるらしくまだ日本では2巻までで(3巻が11月に出るらしい)、ゆっくりと一緒に成長してみたいと思う。当時の自身と絶妙な距離感の大人になった著者に感謝。それが〝未来のアラブ人〟なのかはわからないけれど....。はぁ、世界は広い。
 

Thursday, October 08, 2020

「モード後の世界」

 (一応...)アパレル業界に身を置いている私。コロナ禍を通じてモヤモヤしている時に出会ったこの一冊。読み終わって、ポスト・コロナのこの業界に少し希望を見つけられた...いや違うな、、、こういう思いで関わることができたらなんて素敵だろうと思う布石をもらいました。

そして読み始める前には期待していなかったけれど(すいません)この本、ファッションという切り口から生活者視点を眺めた稀有なものだって思ったかな。どちらかといえばビジネス書。だからアパレル業界じゃない人にも"社会学"の一環として読んでもらいたい。すごく興味深い内容でこれまでの世相から導かれたファッション文化の成り立ち(そこに関わる音楽とか政治とかも読み解いています)の視点にいちいち納得しちゃうし、なんだかんだ言って日本人ってファッションが好きだから、そのなんたるかを読み解いてくれていること、心地が良いと思います。発見もいっぱいあったし、面白かったなー。久々に予期してなかったtakeoutいっぱいで嬉しくなったよ。
最近どうにもinput欠乏症で、乱読状態の私。いわゆるリコメン機能をあえて無視して探し回っているのだけどオススメあれば教えてくださいね!!

Wednesday, September 30, 2020

「透明な夜の香り」

VAKテストってご存知?

”視覚(Visual)聴覚(Auditory)触覚(Kinesthetic)”の頭文字をとった診断テストなのですが、相手が持つ"五感の中でこれら分類のどれかを使ってコミュニケーションをとっているかを知って(相手の世界がよりクリアに見えるようになるから)それにあわせて世界をみてみようよ、ってことが目的だったりします。

私が以前、この診断を受けた時完全なる「視覚優位」だったことを知りました。だから物事を視覚で判断して表現しているようです。
人の顔を名刺とかではなくて印象というか写真のように覚えていたり(そしてそれが記憶が蘇る)、料理のレシピを分量とかではなくてイメージ”ここまで煮詰めたから次の材料投入とか"で覚えていたり(だから、焼いている音がこう変わったらとか全く記憶できない)、一緒に見た映画シーンをセリフでは全く覚えていなくてその前後に何が見えたかとか覚えていたり(だから歌詞とか全く雰囲気でしかわからない)、道音痴が極まりなかったり(地図やら道路、土地の名前が全く記憶にない)、あげたらあげるだけ、、、ああそうなんだーって理由が明確になったりしました。w
ってことで、話戻るとこの一冊。記載はないけれど「絶対嗅覚」をもつ主人の家でひょんなことから家政婦として仕事を始めて心に傷をもつ主人公のストーリー。当然文字ベースの小説ではありますが、嗅覚の表現に脱帽しました。テキストしかないのにイラストが見えるんですよね、いや...色が見えるっていう方が近いかなー。すごく静かで穏やかな言葉遣いだし、テキストに表現されている様々な植物たちの香りとかめちゃめちゃ心地よくて。しばしの余韻に堪能できたのは久しぶりです。
ちなみに私の2次優位は”嗅覚”らしいのですが、そんな香りオタクの私を刺激してくれる素晴らしい一冊でした。もしご興味あれば。

Sunday, September 01, 2019

「Dilili à Paris(ディリリとパリの時間旅行)」

実写とアニメーションのコラボ映像という初めてみる表現の美しさに胸が踊る一方で、性差別・人種差別・貧困問題というメッセージの強さに心が震えました。

世紀末を舞台に、モネやルノワール、ロートレックといった画家からパスツール、キュリー夫人などの科学者、エッフェル、プルースト、ドビュッシー、エマ・カルヴェ、サラ・ベルナールなど当時のパリで活躍していた著名人多数出演。「これはあの人だよね」なんて答え合わせしながら楽しみつつも、実は自分が想像していた以上に提示される社会問題が現代に(フランの今に限らず世界的にね)通じるものがあるんだな〜、なんてend rollを見ながら考え込んでしまいました(そもそも、主人公のディリリがパリ博で"展示"されていたところから物語は始まるしね...。実際そういう歴史があったらしいもんね。信じられない)。
世紀末のパリのなんとも言えないアンニュイとした空気感やそこで活躍する人たちにディリリと一緒に出会いながら(そこらへんの感じは「ミッドナイト・イン・パリ」に通じる)、ちょっとした脳内旅行。多様性を受け入れる心や誰かが誰かを虐げる構造に問題提起をした上で、エンターテイメントとしてもハッピーエンドに結ぶべく虐げられた人たちに手を差し伸べた終わり方を描くミシェル・オスロお爺ちゃん監督。素晴らしいです。
ただね、最後の最後のディリリの表情が気になったの。もし観た方、これから観た方でもいいからこの最後のカットの会話しましょー。
パリ好き、アート好き、歴史好き、社会問題への興味を持っている方には是非。まだ始まったばかりです。
オフィシャルサイト:https://child-film.com/dilili/