泣ける映画でもないというのになぜだか途中から涙が溢れてしまって、自分でもびっくり。。97年間の彼の生き方に感動してしまったのか、過日亡くなってしまった高田賢三さんをスクリーンの中で見つけたからなのか、Miyu-mamaからよく聞いていた彼女の現役時代の苦労と重ね合わせたからなのか。
どこまでもモダンなカルバンの世界。ウーマンリブだけではないけれど、「解放と自由」がキーワードとも言える彼の戦いとチャレンジの記録。そこに日本やソ連、中国という洋服から遅れていた国での展開や、オートクチュールとプレタポルテという当時の常識に対するぶつかり合い、マキシムドパリで受けた仕打ちに対しての買収劇だったり。本当に人生全てがストーリーな人だなーっと。今以上に閉鎖的だった業界での闘い。それをしなやかに受け入れつつも前に進む姿。なんだかとっても元気をいただきました。