Wednesday, November 03, 2021

Nakagin capsule tower

黒川紀章氏が設計、1972年に竣工した中銀カプセルタワーの見学へ行ってきました。メタボリズム思想の建物として有名なこのビルですが、いよいよ来年には取り壊しが決まったという報道を見て、これはその前に見に行かなきゃと夏頃に予約してようやく本日。いや〜、いろんな意味でぶったまげました。

50年近く前にこのカプセル発想していた黒川氏の構想がまず凄いよね。「数年先ではなく100年先を見据えた世界を自分は見ている」と生前話していたそう。確かに50年前にこんな建物作っていたら変人と言われるよなぁ。コンシェルジュとかカプセルごとの引越しとか、ノマド生活とか今の時代ならあるよなってことばかり。

一方で構想はいいけど、カプセルの新陳代謝、実は個別にできないじゃんっていう設計だったという事実と、地震が多い日本で“やっぱりこれ怖くない?“っていうぶら下がり仕様。あと、ご一緒してくれた隣の人曰く、高所恐怖症には耐え難い連絡通路。25年で取り替える前提が倍の年数だからしょうがないけどね。

とはいえ、、、館内で使われている書体や設備のカラー、昭和モードのデザインとSONY万歳時代の電化製品とか、超面白かった!
まだ暮らしている人が20人近くいるとのこと。そしてほぼ女性ですって、これまたすごいや。笑
外からしか見たことなかったけど、やっぱり実際体験する、見るって大切。ちょっとだけ昭和に思いを馳せた文化の日でございました!