Sunday, June 13, 2021

「HOKUSAI」(2020)

正直いうとちょっと難しかったけれど、これは新しい形の時代劇映画かもしれない、と思うことにした。

カメラワーク、細かな人物描写、色彩表現、本格的なダンスシーン等とてもインパクトがあるし、北斎の特に若い頃の夫として、そして父親としての葛藤と愛情表現とか非常に新しさを感じました。一方でストーリー展開としては北斎の若かりしき頃から老年期までを4段階に分けているのだけれど、これ....私みたいな歴史に疎い人間にはちょっと難しいかな、とも思う。細かな説明は一切ないので。苦笑
ということで、これはART映画として観ることにするとすんなりと。二人の役者、柳楽優弥さんも良かったけれど、それ以上に田中泯さんの目ヂカラとこちらに訴えかけてくる凄まじさが心に残ったかなー。
---
人はなぜ絵を描くのか。作品は人を動かすことができるのか。
---
絵を描くということは"命がけ"なのだということを、先日のやまと絵のドキュメンタリー同様に感じた作品。興味深かったです。
追記>ご一緒した方の観終わった後、最初のコメントが面白かった。「キャスティングが電通だったね。やっぱり赤坂ではないよなーってラインナップだった」。ねぇ、そこ?笑