ルネサンスの巨匠、ミケランジェロ。スペイン内戦で破壊されたものの修復が昨今成功した作品と併せて、2点の彫刻が今回来日中でございます。正直、これはたまらなくすごいことなのだけど、展覧会的としては地味...ではあるかもしれない。どちらかというと、国内で彼の作品はヴァチカンにある"最後の晩餐"や"システィーナの天井画"といった色彩豊かなものの方が有名だもんね。
とはいいつつ、本人も晩年言い残したように生涯彫刻家であり続けた彼は本当に天才。表現方法をどんどん変化していたという意味では、後世におけるピカソ(彼は画家だけど)と一緒だね。
とはいいつつ、本人も晩年言い残したように生涯彫刻家であり続けた彼は本当に天才。表現方法をどんどん変化していたという意味では、後世におけるピカソ(彼は画家だけど)と一緒だね。
22歳作品"ピエタ(ヴァチカン)"は大理石ということを忘れてしまう技能と生々しすぎる美しさで正直怖いくらい。その一方で息絶える6日前まで手を入れていたといわれている"ロンダニーニのピエタ(ミラノ)"はあらゆる方向に堀跡が見えるし、観客として向き合っていてもどこか人間臭くホッとする気がしました。そこには彼の苦悩があったのでしょうか?それとも掘りながら、神に近く何かが見えたのでしょうか。
今回の展覧会。アポロとヨハネの展示があります。どちらも初対面の作品でしたが、個人的にはアポロの前では動けなくなりました。説明できないんだけど、目が離せないって感じ。これ...引っ越し公開ではなく、現地で観たかった(苦笑。
さて、お伝えしたように正直そこまで混んでません(来訪者の滞在時間が短いのかもしれない)。だからゆっくり観ることができますよ。開催は9月24日までです、オススメなので是非。
(*写真二つは、現地に訪れた時のもので今回は来日してません。悪しからず....)
http://michelangelo2018.jp/index.html
(*写真二つは、現地に訪れた時のもので今回は来日してません。悪しからず....)
http://michelangelo2018.jp/index.html