友人がクライアントから「読め」といわれて渡されたという一冊。興味がある分野でもあって、彼女が読み終わったものを拝借。意外に読みやすい(というと語弊があるけど)内容だったので、半日で読み終えてみた。
ということで・・・。内容については、まぁ、想定どおりというか「ふーん」っといった感じ。ただ細かな点で参考になるなぁって思えたこともあるし、これは(自分には)当てはまらないなぁと感じたことと両方。著者が「野球」と「ままごと」にたとえる性差社会についても、昨今感じる「若者の変化」を思うと一概には言えないなぁって思ったりして・・・きっと過渡期なんだろうね。
However。あえてこの本に言いたいことがあるとすると。どうして男社会のルールにあわせるっていう前提で論じられているんだろう?、と思った。当然まったく変化のない時代だったら、それでいいと思うのだけど、今、多くのことが変化していることを、これまた多くの人が実感している社会に移ってきている。だから、今までの男社会のルールじゃない会社のルールに変化していっていいはずじゃないのかなぁ。
自分で言うのもおこがましいけど、ここで書かれていることの女性面の半分は私にあてはまるし、半分は男性側にあたはまっていたりする。だからこそ、普通の企業(という言い方が正しいかわからないけど)に勤めている方たちには、「あなたは普通とは違う。自由人すぎる」なんてコメントをいわれがちなんだと思うけど、私はそれはそれで構わないと思っているし、そういう人が会社いていいと思っているし、いるべきだとすら思う。多くの人が「フリーになれば」というけれど、今のところ私のキャリアプランにはそういうものもないし。何故にこれまでのルールや常識に合わせなければいけないんだろう。
既にフリーの人や会社を立ち上げた人たちからすると、「企業」にこだわる私を「弱いもの」とか「やっぱり組織で楽したい」と否定するかもしれないけれど、組織という中にいて「新しい変化をつくりだす」っていうことにモチベーションもつ人がいてもいい気がする。多くの今まで埋もれていた才能ある人たちを自ら所属する組織内において「外に出していく」、そんなことにモチベーションをもつ人間がいてもいいと思う。それによって、所属組織が今までと違った見え方をしてもらえるって、すごいことなんじゃないのかなぁと。
長いこと私とお付き合いしていただいている友人にとっては、既に耳にタコができるほど言っていることだけど。
私は人間というものは性差があって当然だと思う。仕事においても、性差を理解して欲しいと思っている。だけど、「差別」ではなく「区別」して欲しいと思う。男と女。役割があって、神がつくりだしたのだもの。同じじゃ意味がないし、つまらない。重たいものを我慢してもつとか、徹夜を続ける仕事スタイル、それは女性には向かないもの。そんなこと男性がやってくれればいい。だけど、細かなことに気がつく女性だからこそ、疲れている人には声かけ、同調して、話を聞くことはする。当然、お茶だって私が出してっていい(お客さんはそのほうがいいはず)。違っていい。違っていいって認めるから、新しい関係が生まれる。そうじゃないのかな。
なんてことを考えて本を読んだら、すごく不具合を感じました。
新しい時代がきている、そう思いませんか?