Sunday, May 18, 2008
「私をみつけて」(伊藤操)
この小説を執筆していたことは、数年前から何度も聞いていて、完成したことにまずはとても感動。出版パーティでお見かけした姿は、相変わらず輝いていて、なんだか嬉しかったなー。
内容は80年代NYを舞台にしたもの。どこまで操さん自身の体験が反映されているんだろう・・・なんて思いながら、当時のファッション業界の華やかな部分と裏腹にある黒い部分とか見えてとても考えさせられるものだったりもしました。そうだよ、そんな時代だったなぁ・・・なんて懐かしく思ったり(自分はNYにいたわけではないけれど・・・w)。
そうして私自身が、主人公ユーコに自分を重ねてしまうこともちらちら。なんでしょう・・・作品内の彼女のシチュエーションもあるのかな。ここ数年(特に1年)の自分がとてもクロスされていて、考えることしばしば。悩み多き年、なんとなく第二期青春時代なことを思いつつ、ユーコに置き換えてもしかしたら操さん自身も、何か消化したのかなぁ・・・なんて思った一冊でした。
いつか私もこういう自叙伝的なもの、書いてみようかしら・・・。
Monday, May 05, 2008
「マイクロトレンド」
今の会社もそうだけど、何かの方向性を見つけるときにリサーチをすごく注力するのがマーケターの性。とはいえ、この本は完全に逆の発想。主(メイン)じゃない動きを注力することによって、新しい動きを知ることができる。元来、多数決で物事決めることが嫌いな私としては、かなり共感してしまう考え。だって・・・多くの人が求めるってことは、それは既にスタンダードになっているって思ってしまうんだもの・・・ぶつぶつ。
さて本に戻ると、この本が言っているのは以下のような内容(本から抜粋)。
・人は皆、結婚するとは限らない
・夫婦や恋人の年齢は女性の方が年上であることが増えた
・子育て期は50代、60代まで園長している
・独身男性より独身女性の方が住宅を買う人がおおい
・仕事を家でするケースが増えた 等・・・
確かに時代は変化してきている。左利きの人たちが増えたと感じたのもやっぱり時代の流れ。昔は治されたその習慣も今は個性として受け入れられている。今更ながら気づいたことに喜びすら覚えます。
いやはや・・・学ぶこといっぱいだ。。
「その1人が30万人を動かす!」
「週末海外」
Yucasse(ゆかし)
自分でいうのもおかしな話、レビューを書くことによって結構自分がその時にどんなものに興味を持っていて、何を考えていたのか後で知ることができるのが面白い。濫読しているタイプだからよけいにその時感じたことがそのままでているのですよねぇ(笑)。ということで、まずは一発目はこれ。
■「富裕層はなぜYUCASSE(ゆかし)に入るのか」
著者である高岡氏は、「Yucasse」を経営するアブラハム・グループの社長。かつ、出版元が幻冬舎ってことは・・・例のあの企画本かと気がついた後はちょっと冷めてしまいました・・・。富裕層マーケティングはいろんな人が試みていて、でもあまりうまくいってないというのが実情。そういう意味では、閲読しつつ新しい発見もあって「ふむふむ」なんて思っていたから、がっかり度も高し。今、某企業で富裕層マーケ頑張っている私の友人にも聞いてみたところ「はっきりいってウザイよ、あの塊。本当の富裕層発想じゃないじゃん!」と一蹴。やっぱりむずかしーなー。
とはいえ、富裕層が二極化していることとか、発想の原点はこれまた最近読んだ本と類するものがあって、発見もありました。ううむしかし。どんな人がメンバーにいるんだろ?
http://yucasee.jp/